台湾本島には東西南北の端があり、そのすべてに灯台が設置されています。
西端以外は観光スポットにもなっており、行ってみたい方もいらっしゃると思いますが公共交通でのアクセスについてはかなりの落差があります。

今回取り上げる東端三貂角は一応バスが通っているものの本数が休日7往復(2020年8月現在)、しかもうち半数は早朝夜間で利用困難とかなり行きにくい場所でした。しかし8月1日から福隆止まりの台灣好行バスが延長運行されており、格段に行きやすくなっているのでこの機会に訪問してみました。

バスは始発の瑞芳から乗車しました。停留所には延長運転のお知らせが貼られています。

バスは九份を抜け

水湳洞から海沿いの国道2号線へ

出発から55分で通常の終点福隆に到着。延長区間はどれくらい利用があるのかな?と思っていたのですが、かなり手前の龍洞あたりで全員降りてしまいすでに乗客は私だけでした。

貸切状態で延長区間へ

福隆から10分で終点馬崗に到着。

降りてすぐのところに灯台へ続く歩道がありますのでそれを上がっていきます

歩道は500m弱でゆっくり歩いても10分ほどで終点に着きます。
公園のように整備されており、灯台以外にもリア充撮影向け?のオブジェクトが色々設置されていました。左の塔はそのうち一つで、右側のドームはレーダー施設。

休憩スペースから海を一望できます

メインの灯台へ。中は灯台内部も含め自由に見学可能。

規模は小さいですが、美しい建物です。

端まで行くと龜山島を見ることができました。

さて、まだ時間がありますのでもう少し追求してみます。
厳密に言うと今いる場所は台湾最東端ではありません。灯台が海ぎりぎりに建っているわけではないのでもう少し東へ行けるのです。

ということで海の方へ向かって移動します。途中極東公園なるものがありましたが、特に何もない広場でした。

岸壁を抜けると美しい岩場が出現

そして最終的に辿り着いた場所はここでした。googleマップでは対岸まで陸続きになっていますが実際にはご覧の通り海で隔てられておりこれ以上進めず、徒歩でアクセス可能な東端はここになります。
(干潮時なら行けるかもしれません)

GPSで位置を確認。

バスの時間までしばらくあるので付近の漁港をぶらぶら。


小さな集落があり、商店などはありませんがカフェや食事をできる場所が若干あります。

この延長運行は三ヶ月限定のお試しとされています。その後継続するかは利用実績次第かと思いますので、行ってみたい方は早めの訪問をお勧めします。