台湾各地には行館と名のついた建物がいくつかあります。行館とは元首などが外出先で一時的に滞在する場所で、台湾ではその多くが蒋介石氏のものです。
桃園市復興區にも角板山行館があり、以前から存在は気になっていたのですが整備のためしばらく閉鎖されており、最近ようやく再開放されました。開放は整備が済んだ区画から段階的に行われ、最後に梅フェスティバルに合わせて本館展示が更新されるということなのでそのタイミングで行ってきました。

角板山へのアクセスは桃園駅もしくは大溪ターミナルからバスになります。下車すると多くの人と車で賑わっていました

通りを歩いていてとにかく目につくのがしいたけ。地元の特産品で、値段も安めなので人気があるようです

行館へはこの路地を入っていきます。中心となるスポットのはずですが案内看板は見当たりませんでした

戰備隧道が気になりますが、まずは本館の方へ

看板の案内によると開放時間は8:00~17:00、火曜日定休となっています

梅フェスティバルの告知。訪問日は1月4日でその初日になります

中へ入ると大きな公園といった感じの雰囲気

梅園がありますがこれも後ほど

ついに行館に到着しました

入って正面の部屋ではこの施設や蒋介石氏に関する資料展示がされています


が、それだけでした。他はどの部屋も何もなくガランとした空間が広がっているだけで正直かなり肩透かしです。もっと当時の文物があるのかと期待していたのですが…

唯一この部屋には若干の家具などが置かれていましたが、特に解説などはなく当時のものなのかは不明。ちなみに奥の窓の向こうが戰備隧道(非常脱出口)の入口になります

反対側から外に出てきました

そのまま真っすぐ進むと遊歩道があり

展望台があります

蒋介石氏はこの景色を故郷に重ねたと伝えられています

またここには昔ながらの双眼鏡があり試してみました

(後編へ続きます)