当日私は阿里山の山中にいました。毎年恒例のみょうが買い出しのためです。
無事購入を終え、元々の予定ではさらに山を上り二萬平駅を訪問する予定でしたが、Facebookの情報をチェックしていると衝撃的な投稿が目に入ってきました。

「今日もライチあります」
「品種は糯米糍」
「自分で収穫は1斤30元」
「袋とハサミは持参してね」

台中の農家さんが発信している情報でした。私が一番好きな品種であり、少しお高めなことが多い糯米糍がたったの30元で狩れるとあっては心を揺さぶられます。さらに直接住所と電話番号も書かれており、調べたところ公共交通機関は一切ないものの台中市内なのでUbikeが使えます。駅からも遠くなく、時間的にも十分間に合いそうなので本来の予定を放棄して急遽ライチ狩りとなりました。

ということで奮起湖から台中市霧峰區某所へ急行。といっても地味に路線バスで下山し、台鐵自強號・區間車を乗り継いで果樹園近くの駅まで向かいます。もちろん乗り換えがてら火雞肉飯をテイクアウトすることも忘れません。また念の為電話を入れ、午後に行っても残っていることを確認しておきました。

駅を出てUbikeにのりかえ。目的地まではGoogle先生曰く8.5km 31分

しかしどうも無駄に何度も交差点を曲がり遠回りしている気がするので自分でまっすぐに修正して向かいます。目的地に近づくと町工場が並ぶ風景が広がりますが、こんなところにライチ畑があるのでしょうか?

ここを曲がればすぐのはず

到着しました。看板も何も出ていませんが、奥にそれらしい木が見えますのでここで間違いないようです。
ちなみに移動距離は6.99km、24分でした。最短距離が大好きなGoogle先生が遠回りさせようとするとは珍しいですね

出てきた人が奥まで自転車で行けるというのでそのまま中へ

奥へ進むと果樹園の方が作業をされていて、簡単な説明(生ってるのはどれ取ってもOK、ただし赤テープのある木からは取らないでね)を受けて中へ

手前の方は枝がばっさり落とされていて、まだ残っているのかな??と思いましたが

少し奥に行ったらありました!


最初は(低い位置はほとんど残っていなかったので)脚立に乗って高い位置から収穫していたのですが、さらに奥の外周付近に行くと低い位置にもたくさん残っていました

とにかく安いのと、丁度今日明日で何人かの友人に会う予定があったのでお土産も含め持参した袋がパンパンになるまで調子に乗って狩りまくりました。
計量すると9斤(5.4kg)、過去最高量です。あと1斤足して10斤にしない?と言われましたが袋に入り切らない量は持ち帰り困難になるのでそのままお会計、これでたったの270元。入園料などというものはないので中では無料で食べ放題ということになります

結構人来ているかな?と思っていたのですが、結局訪問時は私一人だけで貸切状態で狩ることができました。ここは観光農園ではなく、出荷用に収穫するときについでにどうぞというスタイルなので情報も直前に限られた場所でしか出てこないので来られる人は少ないのでしょう。
5.4kgのライチはなかなかの重さで、帰りの自転車が思いの外進まなくて大変でした。考えてみれば5kgは米袋とほぼ同じなわけで、それはペダルも重くなろうというものです