今年1月、とある旅館がニュースで話題になりました。花蓮縣にある紅葉溫泉旅社です。
この旅社の前身は日本統治時代の警察保養所で、今も当時の雰囲気を色濃く残す特色ある旅館となっています。

ニュースになったのは国と揉めているためで、法律が変わりそれに沿った手続きを求められたが対応が難しく、閉館の危機と報じられました。
今は通常通り営業していますが、いつなくなってしまうかわからないということで2月に訪問。このときは満室で泊まれなかったので3月に再訪、念願の畳部屋に泊まってきました。

この宿のネックは交通。温泉地の最奥地にあり、通常直接行けるバスはありません(一応予約制バスはあるのですが、平日のみで最寄り駅も経由せず)。もちろんタクシーに乗ってしまえば簡単なのですが、やはり公共交通を使いなんとか工夫していくのが好きです。

まずは瑞穗駅から紅葉ゆきバス(これも1日4往復のみ)に乗り、終点の紅葉で下車

ここから1.5キロは徒歩

橋を渡り

歩くこと17分

ついに旅社が見えました

窓枠が台湾お約束のエメラルドグリーンになっていますが、ほとんど当時の様子を留めています

前には何故かWILLER EXPRESSのバス停。尋ねると日本でこちら方面の仕事をしていたお客さんが持ち込んだとのこと。
本当にここから日本行きのバスに乗れたら相当なロマンですね

噴水は昔からあるようですが、以前とは石壁の形が変わっているようです

カウンターへ行きチェックイン

正面から中へ入りましょう

保養所の雰囲気をよく残す廊下

もちろん窓は昭和板ガラス

今回予約した部屋。当時の雰囲気を感じたいので畳敷きの部屋にしました。
料金は人数制で平日は1人600元とリーズナブル。この日は空いていたのでわかりませんが、もし混んでいたら相部屋になるかは不明

設備はテーブルとテレビ

後編に続きます