土地公は道教の神様で簡単に言うと土地神様で台湾各地津々浦々にいらっしゃいます。神様の中でも比較的地位が低く、人間との距離が特に近い存在となっています。その性質上お社はコンパクトなものが多く、日本の道祖神のように道端に鎮座したりしています。
そんな土地公をテーマにした文化館(博物館)が桃園市にあるということで見学してきました。

文化館があるのは桃園駅から2km弱の場所で、徒歩でも行けますがバスなどを使うほうが良いでしょう。私達はUbikeを利用しました。
到着してその大きさにびっくり、二棟が繋がったような構造をしており、桃園市の気合の入れようが伝わってきます

連結部分の一階部分には本物の土地公廟が鎮座

見学順路は向かって右の棟からで、こちらでは企画展が行われています。訪問時には廟會(お祭り)で登場する大きな神様の人形が展示されていました


この神様の人形は中に人が入って動かすようになっているのですが

その内側の骨組みが展示されていました。これを見る機会はまずないので貴重です。相当が重さがあるこの人形を動かすのは重労働で、大抵若い男性が動かしています

また別のコーナーでは京劇の展示をやっていました


左の棟に移り、メインの土地公コーナーへ。まるで故宮のようなお洒落な展示方法です


土地公は非常に数が多く、その姿や素材も実に様々



こちらの神様は日本で作られ、福の神のような顔立ちをしています

通常土地公は祠などに前を向いて安置されていますので、その裏側を見られるのは貴重。この神様の背中には扉のようなものが設けられています

こちらの神様の背中には丸い穴

展示解説神像本体だけはありません。こちらは神様の衣装

神様の乗り物であり子供の守り神であるトラ




こちらでは各地の特色ある土地公廟を紹介しています。もしすべての土地公廟を数えたら一体いくつあるのでしょうか?

別のフロアには廟でのイベントを紹介したコーナーがありました。先程の堅めな展示とは打って変わって親しみやすい感じになっています

その奥には布袋戲のコーナー


「目から手」で有名なあの神様も登場

このほかにも紹介しきれなかったコーナーもあり、これだけの内容が無料で公開されているのは素直に驚きです。廟好きな方、台湾の民間信仰に興味がある方には是非訪れていただきたいスポットです