先日近所のスーパーマーケットで市場でも見たことのない品種のパイナップルが売られているのを見かけました。その名は西瓜鳳梨(スイカパイナップル)。

店頭POPによると「パイナップル界の巨人、重量は平均4-6kgにも達する。スイカのように大きいのでこの名がある」とあります。

基本野菜果物は市場で買う主義ですが、気になるので一つ購入してみました。購入時点では未熟だったので5日ほど放置、完熟となりました。

店頭で一番大きかったのを購入、重さは4斤(2.4kg)ほど。よってこれでもかなり小さい部類に入ることになります。形は球形に近く、普通の縦長パイナップルとは明らかに違います。後で更に調べてみるとやはり栽培面積はかなり少なく、特にこのように丸ごとではほとんど市場には出回らない品種でした(理由は大きな実は一般的なパイナップルの3倍ほどあり、大きすぎて一般家庭には向かないと考えられているため。もし出回ってもカットフルーツになるので丸ごとは特に少ないようです)。今回はたまたま小さなものが流れてきたのかもしれません。

さて、早速カットしてみます。これは皮を剥いた後で1/4にしたものですが、特徴的なのは芯の部分がほとんどわからないくらい細く可食部が多いことです。ただ芯自体は固めなので確実に取ったほうが良さそうです。

味は完熟にしたせいか酸味はかなり少なく、パイナップルにしてはかなりまろやかな甘みがありました。金煌マンゴーのような感じでしょうか?(実際ほのかにマンゴーのような香りがすると評されているようです)
パイナップルは好きだけど、あまり酸っぱいのは苦手という人には特にお勧めできそうです。

珍しくて美味しいですし、重いのが気にならなければ台湾旅行のお土産にもどうぞ(あまり知られていませんが、パイナップルは検疫を受ければ日本へ持ち込めます)。
できれば一度6kgの果実を見てみたいものです。