見学できる古蹟は多数ありますが、見学難易度が高いものの一つが台北賓館です。日本統治時代に建てられた總督官邸であり、現在も迎賓館として現役で使用されています。
MRT台大醫院からすぐとアクセスも良いのですが、なぜ見学が難しいのか?それは公開日が極端に少ないためです。原則一ヶ月ことに1日だけであり、その貴重な1日だけの公開も公務が入れば中止されます。先日たまたま公開日に時間があったため、久しぶりに見学してきました。

入り口に到着。公開日でも派手な宣伝はなく、小さな立て看板があるだけ。通りすがりの人は気づかず、来ているのはあらかじめ知っている人たちです

チェックなどはなくそのまま中へ。丁度定時ガイドをやっていて大勢の見学者がぞろそろ歩いており、人気のほどが伺えます。私は一度聞いているので勝手に見ることにしました

西洋の建築様式を取り入れておりヨーロッパに来たかのようです

中に入るときらびやかという言葉が似合いすぎる空間が広がっています。受付には日本語のパンフレットもあり

全体が光り輝いています

順路に沿って二階へ

ドラマの中でしか見たことのないような世界がここにあります

博物館ではないので展示物の類はほとんどないのですが、このような物が置かれていました

四周に日本の風景が彫られたキャビネットで、この面は厳島

屋根のメンテナンス用でしょうか?特徴的な螺旋階段がありました

当時総督の寝室であった部屋で、皇族訪台の際はここを居室としていました

大広間


食堂。もちろんこちらで朝昼晩三食いただくことができるのですが、訪問者はみな過密スケジュールで昼食や夜食をここでとることはほとんどなく朝餐室とも呼ばれていたそうです

配膳室には中華料理店にあるようなリフトがあります。これも現役なのでしょうか?

旧總督執務室。現在はここで国賓の接待が行われています

この通路にはちょっと気になるものが

上方に梅の花が取り付けられています。言うまでもなく中華民国の国花で日本の建築としては少々合わない気がしますが、後年になって設置されたものでしょうか?

庭園も自由に見学可能

最後に庭園から本館を振り返り

公開日は前年末に公表されますので、もし旅行日が公開日に当たる場合は是非見学したいところです