元宵節(旧暦1月15日)あたりから各地ではランタンフェスティバルが開催されますが、その中でも国家レベルでの開催で最大規模のものが台灣燈會です。各都市持ち回りでの開催で今年は屏東縣でした。
台北からですとかなり遠い(東京から伊勢湾あたりまで行くイメージ)のですが、今年は非常に評判が高く丁度高雄での仕事があったためそのまま足を伸ばして行ってきました。

会場は大鵬灣・東港・屏東の3ヶ所に分かれていましたが、メインとなるのが大鵬灣会場です。
休日は大変混んでいていて帰りのバスに乗るのに3時間!という報道もあったのでなるべく早く到着して早く撤収すべく、17時過ぎには会場入りしました。

まだランタンを見るのには早いのでランタンフェスティバルの歴史を紹介したコーナーなどを見学。

今年で30年目になりますが、意外だったのは最初は持ち回りではなく10年以上台北市での開催で名称も異なっていたことです。

主催権は各都市にあり、地元をPRする絶好の機会であるためそれぞれ工夫をこらしています。

日が落ちてきたところで行動開始。18時に最初のメインランタンショーがありますが、まだ明るいので次の回を見ることにしました。
入口付近に置かれた多数のブタ型ランタン。自由に触れるようになっています。

同じくブタ型ランタン。このあたりはまだ序の口。

道を渡ると本格的に展示が始まります。このあたりから見物客も多くなってきました。

恆春の門を模したサブメインランタン。

ランタン以外の部分も装飾されていて道を歩くだけでも楽しめます。

台湾本島最南端鵝鑾鼻灯台を模したランタン。こういう地方色あるランタンが登場するのが地方開催のいいところ。

このあたりは一般団体のコンテストエリア。


優秀賞を取ったランタンの展示エリア。レベルの高いものが多いです。これは竜宮城でしょうか?

メインランタンの近くにあった巨大なランタン。南国の豊かな果物を表現しているそうです。

ショーの時間が近づいてきたのでメインランタンへ向かって移動します。近くの木はカラフルに装飾されていました。

今年のメインランタンは魚。ショーのない時間は色を変えながら目玉をピカピカさせています。

向かいには舞台が設置されており、その奥には観客席。座って出し物とメインランタンショーを見られるよううまく工夫されていました。

時間になるとメインランタンの明かりが一旦消え

よりカラフルに点滅しながら音楽とともに回転します。この演出は毎年同じなのですが、

今年は海辺での開催という地の利を生かして海上と一体になった演出がなされていました。

同じように海を活かして設置されたオブジェ。

突如現れた謎の鈴木ピンロウ店。

植え込みにも幻想的な演出。今年はランタン以外の部分もきっちりやって全体の質を上げているように思いました。

アーティストが設計したという15mの女性を模したオブジェ。ランタンのように明るくないところが逆に新鮮でインパクトが有りました。

国際交流エリアのうどん県


そして特にすごかったのは宗教エリア。お寺まるごとのランタンを作ってしまっていました。さすがにこういうところは資金力が違います。

実際に中へ入ってお参りもできました。

さすがに中身はランタンではなく本物。


こちらは東隆宮。


他にもまだまだありました。

これは何を表現したものでしょうか?

見上げるとクラクラします。

個人的に熱かったのがこの台鐵平快車ランタン。

中には本物のイス・つり革が設置されていました。

さて時刻は19時過ぎ。遅くなるほど混み合うのでそろそろ撤収することにしました。無料シャトルバスは高雄MRT・台鐵潮州・台鐵林邊ゆきがありましたが、台鐵潮州の列に並びました。人は多かったですが、バスの台数も多かったため進みは良く30分ほどで乗車できました。

感想としては内容も豊富でエリア毎の特色も出ており評判通り来る価値はあったと思います。来年は台中市のようですがどのようなものになるか楽しみです。