乗車券関係の小ネタ。
こちらは台鐵新烏日駅の券売機で発行された石榴ゆきの復興號乗車券です。取り立て変わったところのない券なのですが…
台鐵の列車にはいくつかの種別がありますが、現在主に運行されているのは「自強」「莒光」「區間(快)」の3種類。特に「自強」「區間」はお世話になる機会が多いかと思います。
しかしこれら以外にも「復興」「普快」という種別が存在しています。
そのうち「復興」は準急に相当する種別でかつて台北~高雄を含む西部幹線で多数運行されていましたがその後急速に数を減らし、現在は東部幹線にわずかな定期運用が残るのみです。西部幹線での定期運用はありません。
従って券売機で「復興」の乗車券を発売しても意味がない(買っても乗れる列車がない)ということになってしまいますが、実際には多くの駅でボタンが設置され実際に買うことができます。しかもこのきっぷの着駅である「石榴」は無人の小駅で復興號は停車していませんでした。
ではこのきっぷは使えないのか?というとそんなことはなく、実際に乗車しています。これは「復興」と「區間」の運賃クラスが同じで、相互に通用するためです。実際の効力は変わりませんので「區間」のボタンだけ残しておけばいいように思えますが(実際そういう駅も多い)、こうして残っているのは長らく主役の一つであった「復興」への敬意の表れ?と勝手に想像しています。
私も以前はよく復興號にはお世話になっていましたので、復興のボタンがあればそちらを押すようにしています。