台中に一風変わった廃墟スポットがあります。普通廃墟見物というと立入禁止の場所に勝手に入ってみるイメージがありますが、ここは違います。
管理人がおり、料金を払って見る有料スポットなのです。

このスポットを知ったのは偶然でした。隣りにあるこれまたちょっと変わった建物を撮影していると、近くにいたおじさんが「そっちの2階から見るといいよ。行ってみた?」と声をかけてきたのです。

じゃあ行ってみましょう、と入ってみました。台中駅付近にありがちな古いビルで、一階は普通に営業している店もあります。

ところが2階から道路側が見える場所へ行く通路が見つかりません。しかしさらに上へ行く階段はあったので上がってみるとちょっと荒れた雰囲気に。
特に立入禁止表示があるわけではないですが、進んでいいものかちょっと迷いつつ先へ。

するとかなり異質な場所にでました。何もなくガランとした何もない空間、焦げたような跡がある壁と天井。
後で知りましたがかつてここは火災が発生していました。

そして床に置かれた謎のアーチと椅子。刑事ドラマであれば人質監禁にぴったりな場所です。

破れた窓から見る外の景色

ここから元々撮りたかった建物が見えました。外壁にオープンな階段があり、一階から二階、二階から三階へそれぞれ移動した後はどこにも行けない謎の設計。
しかし今いる場所のインパクトが強くもはやどうでも良くなっています。

この建物はA棟・B棟から成っており、その二棟を繋ぐ部分。

4階まで行くと案内看板が現れました。ここまでは無料で見られましたが、5階以上は有料とのこと。受付の女性がおり、100元払ってさらに上へ向かいます。

北側の階段を上がっていくと屋上のような開けた場所に出ましたが、ここは始まりに過ぎません。

建屋の方を向くとビジュアルはこう。完全にお化け屋敷です。

この階段を上って上層階へ

途中階は扉が閉まっていて入れないところもありますが、一部は中が覗けるようになっていました。
この階はカウンターが見えますが、ホテルか何かだったのでしょうか?

それにしてもここが有料公開の施設とは未だ信じられません。

そろそろ最上階です。

しかしまだ終点ではなく屋上へ続く階段が

上った先にはこの施設のハイライトと呼ぶに相応しいものがありました。
長くなってきましたので一旦ここで切ります。

(後編へ続きます)