ICカードの普及や近郊区間拡大などで日本ではマイナーな存在になりつつある途中下車制度ですが、台鐵にも日本以上にあまり知られていない&使われていない同様の制度があります。

その理由は
1.制約が多い
・非對號のきっぷ(列車指定のない近距離券売機券、區間車乗車券など)のみ対象
・一回のみ途中下車可
・最終着駅と同額の駅は不可(下車前途無効)
・無人駅は不可
2.節約メリットがほとんどない
・台鐵は初乗り以外対キロ制運賃であり、途中駅で分割しても割高になることがほとんどない
・ICカードを使えば1割以上(最大42%)引になる
などです。

具体的には営業キロ10.6km~100kmで區間車のみを利用し、きっぷの発駅または着駅に近い駅で降りる場合に節約になるケースが存在するくらいです。

さて、そんなメリットが出る数少ない区間を寄り道しながら利用する機会があったため敢えてきっぷを買ってみました。
こちらがその実物です。

羅東-礁溪は17.2キロ、區間車運賃は25元です。これを途中の宜蘭で途中下車し、再乗車しています。自動改札のパンチとスタンパーが両方入っているのが途中下車した証拠です(自動改札は途中下車に対応していません)。
規則上は出場時に時刻を記入することになっていますが、実際にされたことはありません。再入場もそのままどうぞされることが多いです。

その都度きっぷを買うと15元×2=30元で5元お得、ICカードでも14元×2=28元で一応3元お得になっています。
まあこの制度は列車指定のないきっぷで旅行中に用事ができた場合、一度なら前途無効にならず出られるというものだと覚えておくといいかと思います。