文房にほど近い場所にもう一つ日本統治時代の建物を修復公開している施設があります。元々齊東詩舍として公開されていたもので、2020年に規模を拡大してリニューアル、今年に入って台灣文學館として再オープンしています。

入り口は南側(濟南路)と北側(齊東街53巷)双方に入口があり、濟南路の方が正面入口。


台北最大の日式宿舎群ということで面積は350m2、7棟もの建物があります。

建物はそれぞれ文学関連展示・交流スペースなど違った役割がありますが、展示物もそれほど多くなく、イベントスペースに至っては何もない時期は空なので建物そのものを見学する意味合いが強いです。

よく似た施設に臺中文學館があり、もしかしたら同じ運営母体か?と思い調べてみましたがそれは違う様子。
(台北=國立台灣文學館、台中=台中市政府)

一番大きく中心的存在の齊東舍

かなり綺麗に修復され、メンテナンスも良好のようです

各部屋には控えめに文学や街の歴史関連の展示がされています



中庭

次は正面に見える建物へ向かいます

2番目に大きな建物である悅讀館にはコンクリート造りのビジターセンターが併設されており、案内係もロボット(もちろん人も)いました。
残念ながらオンデマンドではなく決まった時間にそれぞれ違った言語で解説してくれるようです。

この建物には面白いスペースがありました。落語会でも行われそうな雰囲気ですが、実際当時も観賞用スペースであったとのこと。

ここで何かイベントがあったら見に来てみたいですね

こちらは閲読スペース。絵本が置かれており、親子での利用を想定しているようです。

ソファーにはトトロが

敷地の北側には小さめの建物が5棟並び、そのうち1棟は展覽スペースとなっていますが

入ってみると現在は「時代の待合室」というテーマで駅の待合室や出札窓口を模した装飾がなされていました。


一番東側の1棟は見学施設ではなく、抹茶カフェとして営業中

比較的高級路線で500元/人あたりが予算の目安のようです。
またこちら側にも出入口があり、齊東街53巷側から来ても入れるようになっています。さらに向かいには同じく日本統治時代の古蹟である臺北琴道舘があり、先に紹介した文房と合わせ青田街付近以上の日本(統治時代)建築エリアとなっています。
この臺北琴道舘も見学可能なので日を改めて紹介したいと思います。

駅からも近く、無料で気軽に見学できますので近くを通りがかった際には是非見学してみるといいかと思います。