茶壺山のすぐ近くにもう一つ大変特色のあるハイキングスポットがあります。煙囪稜と呼ばれる場所で、煙囪とは爐などから出る排煙が通るトンネルのこと。そしてそれがある稜線ということになります。
実は以前投稿した茶壺山の記事にも写真があるのですが、山肌を這うように設置されたトンネルで海岸近くにかつてあった精錬所の排煙を遠くへ逃がすための長大な煙突となっています。その大部分は今もそのまま残り、産業遺跡が好きな人には非常に興味深いスポットであろうかと思います。
まずは入口へのアクセスを紹介といきたいところですが、2つの理由より詳細については控えることにします。1つ目は看板などは一切設置されておらず、とてもわかりにくくそもそも説明しづらいということです。2つ目は安全面から。もう一つ煙囪稜と兄弟分になる(実際のところ同じ施設の別の部分)廢煙道というスポットがあるのですが、元々鉱山系の施設であるため今も毒が残っているとされ2016年に封鎖されています。煙囪稜の方は特に規制されていませんが、同じリスクがあります。興味がある方は煙囪稜でググっていただくと色々出てきます。
ハイキングコース入口。予め知っていないとここが入口だとはまったくわかりません。
どこかの登山隊が残した道標。
少し進むと早速遺跡が見えてきました。
合流しまさに山肌を這うように上方へ伸びている排煙管。
山頂を目指しひたすら上へ上へと続いています。
ハイキングコース自体は歩きやすい小道が続いていますが、途中排煙管と交差する地点があり、管に開いた穴を通って反対側へと抜けます。あの中に入れるこのコースの主要ポイントです。
中から入ってきた穴を見た様子。毒の話を聞いているとやや怖い感じもしますが、実に興味深い場所です。
下り方向。途切れている箇所があるのか遠くに出口のような光が見えます。また左右からも何箇所が光が差し込んでおり、他にもいくつか穴か開いているようです。
外に出て少し進むと大きく破れた排煙管が出現。
陰陽海方向を望む。
ほぼ樹木のない草に覆われた山肌。合歡山のような雰囲気で美しいですが、日差しを遮るものがないので少々暑さがきついです。
道はまだまだ続いていますが今回は地図を用意しておらず、遺跡の訪問が目的であったのでここで引き返しました。
いつかまた機会を見つけて全線走破してみたいと思います。