台湾では最近になって感染者が急増し、新規感染者を人口比で見るとだいたい日本の15倍くらいになっています。当然あちこちに影響が出てくるわけですが、ざっと紹介してみたいと思います。

[規制関係]
感染が広がるにつれて規制は逆にどんどん緩くなっています。去年のように制限の多い「第三級警戒」が発動されることはなく、基本的に感染が確定するか国外から来た場合を除き隔離は不要になっています。「感染してもほとんど無症状か軽症で正直大したことない」「感染者が多く以前の基準で隔離していると社会が回らなくなってしまう」といった点を鑑みて現実的な対応をしている感じです。

[町の様子]
道を走っている車の数はそれなりにありますが、交通量が減っている感はあります。こちらは平日昼間高雄市中心部の様子↓

特に顕著なのが週末の高速道路で、普段なら必ず渋滞する区間(例えば土曜午前の湖口付近など)でもスムーズに走れています。観光色がある場所は明らかに人が減っていて、六合夜市もこの通り↓

台南の農安街などもまったく人がいないそうです。

[店]
概ね通常運転で以前のような店内でお召し上がり禁止などもありません(自主的にやっている店はあり)。ただし予告なく不自然に休んでいる店がちらほら、これは店員が感染した、仕入先で感染が出たなどで営業できなくなったという理由がほとんどのようです。

[交通機関]
台鐵が必要な人員を確保できなくなったことを理由に區間車の減便を実施しています。30分に1本が1時間に1本になってしまった時間帯もあり結構不便。その他MRTなども利用者減による減便を実施しています。

[宿]
どこもガラガラで貸切になることもしばしば。泊まる方は快適ですが、運営する方は大変だと思います。予約受付を中止してしまうところも出てきています。

総じて必要のない外出を控えている人が多い印象。また気にする人・(ほとんど重症化しないので)まったく気にしない人の差が大きいように思いました。