タイトルにあります石滬は日本では主に石干見と呼ばれ、伝統的な漁法で用いられる施設です。満潮時にギリギリ浸かるくらいの石垣を海岸に設け、干潮になると魚が閉じ込められそれを捕まえる仕組みです。澎湖島にあるハート型をしたものが特に有名ですが、桃園市新屋區にもありそれを見いくことにしました。
丁度付近はサイクリングロード(新屋綠色走廊)になっており、それらを組み合わせて観光サイクリングに仕立て上げ出発です。
利用するのはもちろんUbike。ところが新屋にはUbikeがなく、最も近いのは富岡か觀音でした。そこで富岡→新屋綠色走廊→觀音という経路に決め、まずは電車で富岡まで移動
何故かトリがいて
さらにニャンコもいて見送ってくれました
最初は市街地を走行。市場な雰囲気に寄り道したくなりますが、ここはグッとこらえます
町を抜けて何やら立体的な場所に出ました。上・下とありますが、ここはどちらでもなく右へ
現れたのは三連陂というちょっとしたビュースポット。3つの池が繋がっていることからその名前があるようです
2つの池に挟まれた道の上には水飲み鳥のオブジェ。2018年の芸術フェスティバルで設置されたもののよう
三合院の前を通過
このあたりは台鐵富岡基地のすぐ裏手にあたり、左手にある木々の隙間から時折電車が見えます
ここで出ました「Google先生ホントにこっちでいいんですか?」
最初こっちに行くとは思わず通り過ぎてしまいましたが、確認すると確かに指示通り。未舗装の上雨でぬかるんでいて走りにくいこと
幸い5分ほどで抜けて普通の道になりました。富岡~新屋の経路は桃園・新竹の市縣境付近を通っており、この先は新竹縣区間となります
新竹といえば風が強いので有名ですが、木が思いっきり傾いているのはそのせい…?
田畑の中に小廟が見えたので
ちょっと立ち寄り
何の変哲もない橋ですが市縣境になっており、これを渡って桃園市に復帰します
少し町を走って
快速道路をくぐると11キロにおよぶアプローチ区間を終えてようやく本題の綠色走廊への入口が見えてきました
綠色走廊はその名前にふさわしい緑に囲まれたサイクリングロード・散策路になっています
まずは南へ向けて少し走り、石滬故事館へ
故事館はこのような小さな白い建物で
これから見学する石滬についてわかりやすく解説しています
そして重要な情報が提供されています。それは干潮時刻で、前述の通り潮位が高いと海中に沈んでしまい見に行ってもそこはただの海。今は引き潮から40分後で見学するにはいい時刻です
ちなみに故事館脇にはちょっとした映えスポットがあります。晴れた日ならいい写真が撮れそうですね
綠色走廊へ戻り、もう少しだけ南へ行くと石滬群への入口があります。自電車もNGそうなのでここに停めて奥へ
展望台があるので上がってみると
解説板とベストポジションを示した足形が設置されていました
実際の眺めはこんな感じ
石滬まで下りていきその上を歩くことも可能
海岸には石滬に使われる石が無数にあり実に壮観。このあたりは砂浜であり、すべて人間が持ってきたということになりますがすごい量です
一通り満足したところで綠色走廊サイクリングへと向かいます
(後編へ続きます)