本日地下鉄半蔵門線に乗って移動していました。そのつもりでした。ところが何故か台北駅に着いてしまったのです。

正面から見てもやっぱりここは台北駅前です。

これは潜入調査が必要ですので入ってみましょう。

店は非常に簡素な作りで、あらかじめ作られた弁当を売るだけの方式。台湾の路上に昼時になると出現する弁当屋に通じるものがあります。奥におられるのが店の方。

弁当の種類は豊富で日本式中華のエビチリなどもありますが、油雞や魯肉飯など台湾臭がプンプンする素晴らしいメニューの数々。手前のものには酸菜らしきものも乗っていますね。

そして台湾のお持ち帰り弁当といえば無料スープが付きもの。この店もちゃんとあります!日本式にアレンジされて味噌汁になっていますが、カップも付いて無料です。

かなり人気がある店で次々にお客さんが入ってきます。少し待って人が途切れたところでインタビューをすることにします。イントネーションから日本人ではなく、当たり前に中国語で話しかけているお客さんがいたので私も始めから中国語で聞いてみました。

「店の名前が変わっていますね。何故台北駅前弁当と言うのですか?台湾の方なのでしょうか」
「はいそうですよ、台湾人です。」
「台北の方?」
「はい。23年前に来ました」
「私も台北から来たところです」
「天母ですか?(注:天母は日本人駐在員が多く住む地域)」
「いえ、景美ですが」
「え?私30年前景美の学校通ってました」
(以下略)

日本にある台湾系の料理店は中国人経営のところが多いのですが、ここはガチで台北人経営、しかも私が住んでいる家のすぐ近所出身の方でした。世間は本当に狭いですね。
さて、弁当屋に来たからにはやはり弁当を買わねばなりません。今回はこちらを選択↓

辛そうに見えますがそうでもなく、鶏肉の下には味の染みたもやしも隠れていてなかなか美味しいです。おかずのボリュームがかなりあり、ごはんがすぐになくなったので大盛り無料を頼めば良かったです。大変満足の行く一品でした。
箸袋の店名が違うので夜は別の場所で中華レストランをやっているのかもしれません。

台北駅前弁当
地下鉄半蔵門線半蔵門駅3番出口を出てすぐ(右手)

サラリーマン相手の店と思われるので、平日ランチのみの営業なのではないかと思われます。