台湾でも桜のお花見は人気で清明節連休と重なる4月の頭は日本行きのチケットが高騰し春節よりも高くなったりします。国内にもいくつかお花見スポットがあり、友人より行ってみたいとの要望を頂戴しましたので出かけてみることにしました。
しかし時は3月も上旬が終わろうという頃。台湾でのお花見シーズンは2月で、今からでも間に合うところはあるかな?と調べたところ三峽の大熊櫻花林なら確実に大丈夫そうで本数も多いということでそちらに決めました。

しかしここには大きな欠点があり、交通の便が悪く公共交通はまったくないということです。選択肢としては
・三峽中心部からタクシー(最寄り集落で捕まえるのは困難)
・レンタカー調達
・行けるところまでバスで行き、徒歩
になります。そして話し合いの結果ハイキングがてら徒歩で向かうことになりました。

わずかな本数しかないコミュニティバスを捕まえ、なるべく近いところまで行って下車。あとはこの道を歩いて行きます。
目的地までは5km

距離的にはUbike(自転車)が最適なのですが、全区間登り坂になるのでさすがにきつそうということで選択肢には入れず

とはいえ徒歩ならきつい坂でもなく、1時間ほどで目的地に到着。途中何台もの車に追い越され、結構人気スポットのようです

入口脇には植えられている桜の種類と開花状況が書かれています。開花時期が異なる品種を植えることで長い期間楽しめるようになっており、こうして3月でも見ることができます

チケットを購入し、開花状況と徒歩30分くらいかかる旨説明を受け中へ

杖の貸出サービスもあり、なかなか気が利いています

所々看板が建てられており、ユーモアのある言葉が書かれています。少し歩いたところで登場した1枚目は「花見路線はここからようやく始まる」

2枚目は「足が疲れた?じゃあ何か飲もうぜ」

桜は下から上に向かって開花時期が遅くなるように植えられており、このあたりは完全に緑でまだ花の気配はありません

そして何枚目かの看板。「私を信じろ。ソメイヨシノは左へ行ったほうが近い」
ここの園主のセンスはなかなかのものだと思います

とここまで散々煽られてきましたが実際のところそれはかなり大げさで、10分もしないうちに花が見え始めました。このあたりは富士吉野桜でもう葉桜です。案内はありませんでしたが隣の山にも桜が見えます

そして千島桜エリアへ入ると

八分咲きくらいで見頃でした!



調べてみると北海道などの寒冷地に自生する品種ですが、どうやって南国の台湾で咲かせているのでしょうか。それとも日本の千島桜とは別物?

だいたいこんな感じで斜面にかなりの本数が植えられています。和装にしてみたり、コスプレ撮影をされている方もいました

更に上の方へ行くとソメイヨシノエリアになります


ススキと桜が共演する謎の季節感

終点は行き止まりになっているので折り返し今度はソメイヨシノ→千島桜と見てきます





帰りに売店へ立ち寄り。簡単な食べ物があり、小腹を満たすことができます

駐車場へ出ると丁度お客さんを下ろしたタクシーが折り返しており、すかさず捕まえて帰りはゆったりと下山。台湾の桜、堪能させていただきました