台南市新營區の新營糖廠にはかつて中興站(糖廠)―八老爺站にて運行されていたトロッコ列車がありました。複数ある旧糖鐵(サトウキビ運搬鉄道)転用路線の中でも最も距離が長く、鉄橋などもあり乗り応えのある路線でした。
しかし2020年11月の運行を最後に補修のため運休に。待つこと3年、2024年2月より一部区間で運行再開となりましたので乗ってきました。以前は機関車+客車数両という編成でしたが、復活運行ではディーゼルカー勝利號単行となっています。

朝一番の便に乗りましたので、出庫シーンが見られました。新營駅方の車庫から勝利號が出てきましたが、同時にその後ろで機関車牽引の列車も動き出しました。こちらは中興站(糖廠)―新營站間の運用に充当されます

踏切をまず勝利號が通過し

続いて機関車+客車が通過

発車までホームで待機する勝利號

きっぷを購入後すぐに乗車口に列び先頭の展望席を確保

ゆっくりと火燒店に向けて発車

すぐに廠前駅を通過。ここは現役の駅より立派ですが残念ながら不停車

右側にも線路が見えますが、こちらはかつて鹽水方面へ通じていた布袋線跡。現在はサイクリングロードとなっています

布袋線と分かれ左へカーブしていきます

急水溪を渡る鉄橋を通過

路線が長いので車窓にも変化があって面白いです

果毅後信号所跡に差し掛かりました。当時のポイントがそのまま残っています

かつてはここで列車が行き違っていました。あまり有効長は長くなくサトウキビ列車には対応していないようですが、旅客列車専用であったのでしょうか

終点火燒店駅が見えてきました

発車から16分で到着。折り返し時間を利用して各々撮影タイム

ここは旧駅跡ではなく新しく作られた駅ですが、かなり中途半端な場所で付近には何もありません。とりあえず修復が終わった場所まで運行させるため仮設置した感じでしょうか?駅名標も手作り感満載です

復旧していない八老爺方には枯れ葉が積もっていました。奥には撮り鉄の人たちがいます

何も無いところなので乗客はそのまま折り返し列車に乗って引き返していきます

全線復旧の日が待ち遠しいですね