前回台中州廳(現台中市役所)を紹介いたしましたが、その向かいには「台中市役所」があります。市役所の向かいに市役所?と混乱しそうですが、こちらは日本統治時代の「元」市役所になります。現在は役所としての機能はなく、史跡として公開される傍らカフェやアートスペースとして使われています。
正面入口。台中州廳同様バロック様式ですが大分趣は異なります。なんとなく銀行っぽいなと思っていたら銀行建築を多数手がけた辰野氏の設計らしい(実は現在に至るまで設計士は特定されていない)とわかり納得。
一階部分はカフェとして利用されており、ロビーはカフェの案内カウンターになっています。メニューはタピオカミルクやアイスクリームのほか、定食もあるようです。値段は60元~とお手頃。
裏手の公益質屋へと続く廊下。右側がカフェスペース。
カフェ店内。廊下との間に仕切りはないため入店しなくても中を見ることができます。このレトロな雰囲気の中でお茶を楽しむのはなかなか良さそうです。
2階への階段。こちらは自由に上がって見学することができます。
アートスペースとのことですが、展示物はほとんどなく建物自体をゆっくり鑑賞することができました。
角の部屋は完全に空。
さらに3階のドーム屋根部分も見学できるようになっていました。
奥へ行くとガラス張りの通路で繋がった旧公益質屋へ行くことができます。ここは昭和沙龍(昭和サロン)という大変惹かれるネーミングのカフェになっています。
2階の客席。昼前であったためまだお客さんは少なく、1階のみの営業でこちらには誰もいませんでした。
台中散歩の途中で立ち寄り、歴史を味わいながら一休みするのも一興かと思います。
臺中市役所・昭和沙龍
台中市西區民權路97號
月-金 11:30~20:00 土・日 11:00~20:00