前回の「買う」に続いて「見る」關西のスポットを紹介します。
台灣茶葉文化館は日本統治時代からの歴史ある製茶工場で、現役で稼働しています。
積極的に見学を受け入れており、定時ガイドあり。担当がいれば日本語やスペイン語(!)の対応も可能とのことです。
我々が到着したとき時間を過ぎてしまっており、まあ仕方がないねと話していたところ中国語になるけどいい?と言ってくださり、時間外にも関わらず案内してくださいました。
建物は昔からある部分と後から増築された部分がありますが、主に見学するのは昔からある部分になります。
こちらは日本統治時代のパッケージ。後ろにある当時の新聞はもちろん日本語。生産品目は市場の変化と共に変わり、以前は紅茶がメインで今は日本からの依頼で始めた緑茶が主力商品になっています。
お茶のコンテストで優勝したカップ、と思いきや卓球大会のもの
当時のお茶を宣伝するポスター。新芳春茶行にあったものと同じですね。
銀行の金庫室のようなごつい扉の向こうは…
倉庫。
茶葉を加工する機械。展示用ではなく現役
「茶葉を愛そう」の標語がいいですね
二階に上がると壁一面に吹き付け文字用の型が。以前は木箱に入れていましたので、生産地やシッピングマークはこのとうな方を使って吹き付けていました。
これは製造地(台湾)を表記するものですが、時代や政治的背景、輸出先の事情により「MADE IN FORMOSA CHINA」「REPUBLIC OF CHINA」「TAIWAN, FREE CHINA」など様々な表記があるのが興味深いです。
横浜発見
二階にも倉庫がありますが、中身が違う(成品)なので冷蔵のひんやりとした空気に乗ってよい香りが漂ってきます
加工場。かなり広いスペースが取られています
以前両親と行った北海道の鰊御殿を連想する光景。日本統治時代の建築というのもその一因かもしれません。
窓の外に広がるのどかな風景。引退したらこんなところに住んてみたい気もします。
以前は關西でも茶畑が多数見られたそうですが、衰退しゴルフ場などに変わってなくなってしまったとのこと。こちらで使っている原料茶葉は隣の桃園龍潭から仕入れているそうです。
新館の方へ移動すると当時の品が色々展示されており、こちらも興味深いです。
これはご主人がサンプルを詰めてセールスに回っていた時に使用したカバン
木箱入りの製品。復刻してギフト用に売り出したら売れそうです。
活字式タイプライター
バス停までありました。当時は工場の前をバスが通っていたのですね
日本語のパッケージがありました。宇治園さんのウーロン茶はこちらで製造していたようです。今でも提携しているのでしょうか?
皇紀表記の記念品が時代を感じさせます
一階に戻るとお茶が用意されており、一休み。この茶杯は記念品で持ち帰ることができます。
さらにオリジナルの緑茶アイス(80元)を頂きました。これは美味しいのでおすすめ。
ガイドは有料(200元)ですが内容は充実しており、100元分の買い物もできますので十分に価値はあります。
關西を訪れる場合は事前に定時ガイドの時間を確認の上、是非立ち寄ってみることをお勧めします。
台灣茶葉文化館(公式サイト)
新竹縣關西鎮中山路73號