台湾各地に残る神社遺跡。前回は宜蘭の蘇澳金刀比羅神社を紹介いたしましたが、今回は苗栗の通霄神社になります。

神社が所在するのは台鐵海線通霄駅から徒歩7~8分ほどの虎頭山と呼ばれる場所。近くに行くと神社歩道と書かれた看板があるのですぐわかります

看板のとおりに曲がると住宅地の路地で、これでいいの?と思いますが

奥に進むと参道らしい雰囲気になりました

右手に和風の建物がありますが、ここは神官宿舎跡。当時のものは取り壊されており、これは新しく建てられたもの

奥に進むと鳥居が現れ、ここはまさに神社の境内。大きくいじられた様子もなく、かなり当時の雰囲気を保っているように思います

右手にある社務所も当時のもの。不法占拠していた住民がいたため修復が先延ばしになっていましたが2023年にようやく明け渡し、今後の修復が期待されます

参道の様子

両側に並ぶ灯籠はよく見ると白っぽいものと茶色っぽいものがあります

茶色っぽい方が当時のもので、日本語の文字が刻まれています

日本を象徴する年号は削られるのが常ですが、丸ごと削られるケースが多い中ここは「昭和」の部分だけが消されているのが特徴

拝殿は取り壊されず残り、忠烈祠などとして使われたものの改修の際に大きく雰囲気が変わりほとんど新築のようです

当時の写真と比べるとまったく違いますね

脇の階段から本殿跡へ行くことができます

その階段脇にも灯籠

本殿は完全に撤去され台座だけが残っています

本殿から拝殿方向を見下ろし

拝殿前から参道

帰り道地区長さんに出会いました。「よお」

「帰る前にひと撫でしていきな」

通霄は観光だとなかな来ない場所ですが、保存状態も良い方なので歴史に興味のある方は訪問してみる価値はあるかと思います