去年11月の展示会で試飲した中にとても印象に残る宜蘭のお茶がありました。残念ながら当時は手元の茶葉が多かったため購入を見送りパンフレットだけもらっておき、今年の生産が終わった頃を見計らって訪問してみました。

茶園があるのは宜蘭縣冬山鄉。公共交通で向かう場合は羅東バスターミナルから281路バスに乗ります。このバスは例によって本数が少なく、2時間半に1本程度しかありませんのでしっかり時間を確認して向かう必要があります。

当初は11時発の便に乗るつもりでしたが、早起きしたので8時の便に変更しました。台北~羅東は高速バスが頻発しており、渋滞しなければ1時間弱で到着します。

お目当ての茶園最寄りの停留所は新寮路口ですが、少し手前の中山路で下車して歩いて行きました。羅東からの乗車時間は35分ほど。時間はまだ9時前ですので、先に茶畑を見て回ることにしました。

バス停に最も近い詩聰茶園さん。


観光客を意識したのでしょうか、珍しい円形に植えられた茶畑。

その先に現れた謎の秋田犬領。

交差点に立つ看板には茶園の名前がぎっしり。知名度は低いですが、冬山は実はかなりの茶処です。

目指す祥語有機農場さんの近くへ到着しました。

向かいにはもちろん茶畑。

早速祥語さんに…入る前に隣の聲山茶園さんを覗いていたらご主人に声をかけて頂いたのでまずはこちらに寄らせていただくことにしました。

こちらでは烏龍茶、緑茶、紅茶などを生産されており、焙煎されているものがあったりそれぞれに特色があります。色々なお茶を淹れてくださいましたが、その中で特に印象的だったのが新品種という緑茶。光栄なことにこれを飲んだ最初のお客だったようです。

大変美味しかったのでこれを買おうと思ったのですが、まだ試験生産で1斤(600g)ほどしかなく販売していないとのこと。買えるのは冬以降とのことで残念。

ご主人とお父さん。

すっかり長居してしまい色々飲ませて頂いた結果、四季春の茶葉を使ったという紅茶(予定価格600~650元/150g)を購入することに。実はこれも選別作業前のものでまだ販売されていないものでしたが、あと2~3日ということなので後日配送してもらうことにしました。

帰りがけお手洗いを借りる際に見かけた製茶設備。

今回買おうと思っていたのは柚花茶でしたが、聲山茶園さんでは生産していなかったので予定通り続いて祥語有機農場さんへ入りました。この2軒は同じ敷地内にあります。

柚花茶とは柑橘類であるポメロで香り付けをしたお茶のこと。ここでは柚花綠茶・柚花金萱・柚花紅茶の3種類があるとのことで、この3種類と翠玉緑茶を試飲させてもらいました。

柚花茶はポメロの開花する時期にしか作られず、事前に注文を受けて生産して残った分を売るだけなのでなくなり次第終了。早めの購入がお勧めです。
試飲した結果柚花綠茶(150g600元)に決め、無事購入を済ませて祥語有機農場さんを後にしました。

聲山茶園さん・祥語有機農場さんとも製茶DIYなどをやっており、2時間コースや1泊2日コースなどがあるとのことなので、興味があれば予約して来てみるのもいいと思います。

バス停に向かう途中、丁度茶葉の刈り取りをしている場面に出会いました。

帰りは始発の仁山植物園から乗車。時間が余った場合は植物園を見学していくといいかと思います(かなり賑わっており、人気があるようです)。

馨山茶園
宜蘭縣冬山鄉中城路179號
0918-221201
9:00-22:00

祥語有機農場
宜蘭縣冬山鄉中城路173號
03-9587959