日本でも知名度の高い温泉地、知本。多数ある温泉宿に混じって若干の日帰り入浴施設もあります。その中で一風変わった存在なのが忠義堂です。

知本駅からバスに乗り、白玉瀑布で下車。降りてすぐのところに忠義堂はあります。

どことなく廟に見えますが…廟です。なんと廟の中に入浴施設があるのです。


向かって右側に入口があり、ど真ん中に入浴者のための賽銭箱があります。

入浴料は寄付になるのですが、奥には使用者付費(利用者はお金を払うべし)と書かれており任意ではなく強制です。
金額はお気持ちで、となりますがネットでは100元が相場とあるので私も100元入れました。

奥には個室のドアが並んでおり、一般的な個室風呂と変わりません。

中はこのような感じで、写真だと狭く見えますが手前側に割と空間があり三畳くらいの大きさでしょうか。スノコが敷かれている場所があり、荷物を置くことができます。

浴槽は小さく完全に一人サイズ。お湯と水の蛇口があり、お好みの温度に調整可能。非常用呼び出しベルも完備しています。

湯につかっているとお手洗いで「入っていますかー」のノリでノックされました。私が入ったときはそこそこ空いていましたが出てみると全室埋まっていて順番待ちの人がおり、人気があるようでした。
出たところにコイン式ドライヤーまであり、ちょっとついでに造ってみたというレベルではなく初めから温泉運営する気満々で設計されたようです。

運営コストはかかるものの一定額以上のお賽銭を期待でき、アイデアとしてはいいのかもしれません。

ちなみに知本にはここだけでなくもう一か所廟温泉があります。老爺酒店あたりにある玉明宮がそれで、道路に小さく看板が出ています。こちらは個室風呂のほか露店の大きな浴槽もありました(水着着用)。

忠義堂
台東縣卑南鄉龍泉路32號
8129路バス白玉瀑布下車すぐ


先に空きを確かめてからお賽銭を入れることをお勧めします。満室の場合は隣の天山民宿でも日帰り入浴が可能です。

【おまけ】
バス停に貼られていた不動産広告。安い…台北では0が一つ増えます。