立法院民主議政院區を見学した後、引き続き921地震教育園區へ向かいました。
名前の通り1999年に発生した921地震関連の施設なのですが、単に箱物を作ったのではなく生きた施設となっているのが特色です。

左手がチケットブースで、スロープを下ったところが解説コーナー。

子供科学館などにありがちな展示ですが、地震の仕組みをわかりやすく説明しています。


その奥には地震でずれた断層の展示。わざわざ掘り出して運んできたようですが、どうやって崩さずに持ってきたのかとても気になります。

ここまでは人工的に用意された展示物ですが、この先からが本番です。

屋外に出られる扉があり、その先にあったものは…

見ておわかりの通り陸上のトラックです。断層により大きく隆起して歪んでしまっています。

その先は建物を出て「屋外展示」へ。と言っても後から設置したものではなく、すべて「生」です。
まず最初に目に入る建物がこちら。元音楽室などで、建物の形を残していますが激しく壊れています。

教室と損壊した柱


そして最後に控えている「展示物」がこの北側教室です。構造的に強い中央部分以外はすべて倒壊してしまっています。



反対側から。開口部が少なく、壁が多い部分は比較的綺麗に残っていますが

逆に増築により継ぎ足された部分は弱く、完全に潰れてしまっています。
これは予算の関係で徐々に足されていった結果とのこと。

完全に瓦礫と化した校舎の末端部分

ここは廊下であった部分。屋根が落ち、見下ろす高さになってしまっています。

作り物ではない、生の迫力。地震の恐ろしさがこれでもかとわかる施設。一見の価値は十分にあり、台中へ行く際はぜひ見てみてみたいところです。