台鐵の小駅を訪ねるシリーズ、今回は宜蘭線の石城駅です。

石城駅は東行列車で宜蘭縣に入って最初の駅。サイクリングやハイキングで賑わう福隆と大里の谷間にある静かな無人駅で、沿線住民でなければ滅多に来る機会のない場所となっています。そんな石城駅近辺には何があるのか?途中下車して訪ねてみました。

今回は西行の電車で到着。この場合は宜蘭縣最後の駅ということになります

ホームは8両に対応していますが、昔の名残か屋根は2両分のみ設置

駅名標。大里までは割と近くタイミングによっては1時間後の電車を待つより歩いたほうが早そう

さて、ホームからは気になる構造物が2つ見えます。一つは福隆方にあるこの途中でぶつ切りになった橋のようなもの

もう一つは隣に見えている古いホーム。まずはこちらから観察してみます

上屋はまだしっかりしていますが線路敷にはコンクリートの植え込みが設置され、使用停止されたのはもうかなり前であることがわかります。調べてみたところ三等站(≒有人駅)時代に使われていたものということで、1986年以前には使われなくなったようです

そしてよく見ると機材が置かれ、何やら工事している様子が伺えます。もしや復活?と思って調べてみたら宜蘭縣の計画で旧ホームを活用した景観レストランを建設しているとのこと。駅と直結する形になるのでしょうか?できたら食べに来たいですね

では跨線橋を上がって駅の外へ出てみましょう

出てきました

無人駅になっていますが、駅舎はそのまま残っています

反対側より。大里と同じく道路-駅舎-ホームとだんだん低くなっていく構造

駅前には国道が通っていますが商店の類はなく、若干住宅があるのみ

そして最初の方に出てきた福隆方にある謎の構造物ですが、その正体は水路でした。山から来た小川が道路をアンダークロスしてそのまま線路をオーバークロスというなかなかすごい構造

さらに少し進んだところに石城漁港があり、駅付近で唯一の施設となっています