過去記事でも数度登場している風景スポット・陰陽海。この日バスで福隆方面へ向かっていた私は車窓から見えたそれが殊更はっきりしていることに気が付きました。天候や海の状態により差があり、もやっとしている日もあるのです。
これはゆっくり見てみたいと思い、翌日よく見える場所へ行き続けてちょっと変わったハイキングをしてきました。

ということでやってきたのがこちら。勸濟堂の駐車場から奥に行ったところにある廃墟で、かつて鉱山施設の一部であったものです。よくインスタ映えするスポットとして写真を載せている方が多いです

そこからもう少し進んた場所へ行くとこの通り、陰陽海全体がはっきり見えます。今日は天気もよく濃淡もはっきりしており本当にベストなタイミングでした

少し角度を変えてもう一枚

ざっと説明すると廃鉱石から出る鉄分が化学反応を繰り返し、海中に浮遊してできた黄土色が周囲の青とコントラストを作っているものです

さて、先程の廃墟の裏手へ回ってみるとトロッコの廃線がまっすぐ下へ向かって伸びており、これがハイキングコースの一部となっています。傾斜が急なことからお役所的には積極的に推してはおらず付近の茶壺山などに比べ圧倒的にマイナーで、知る人ぞ知るコースになっています

線路はところどころ剥がされており、枕木だけが残っている状態の場所もありました

丁度中間地点あたりに線路が分岐している場所があり、交換設備跡のようです。釣瓶式の設計だったのでしょうか?


さらに下っていくと森の中に起点にあったのと似たレンガ造りの廃墟がありました。この前で線路は終わっており、下側の積み下ろし場所とみて良さそうです


その先は下り階段に(振り返って撮影しているので奥が先程の廃墟)

下りたところは小さな広場になっており、ここにも廃墟がありました

ここで道が分かれています。左手を進むと黃金瀑布へ抜けることができ、右は本山六坑(旧坑道の一つ)へと続いています。まずは本山六坑の方へ行ってみることにしました

割と開けた山道を進むと

3分も経たないうちに本山六坑へ着きました。危険防止の柵があり、中には入れないようになっています

しかし道はまだ続いており、更に進むと意外にもコンクリート舗装された道に出ました

沿道にはまたいくかの廃墟があります

そのまま真っすぐ進むと唐突に舗装がなくなり、草木に覆われ進めなくなったので引き返すことに。ところがその途中で左手にトンネルがあるのを発見、ここは封鎖されていないので通れるようです

ここには先程のような案内看板もなく、どこへ続いているのかもわかりませんが危険はなさそうですので進んでみることにしました

(後編へ続きます)