(おことわり)
この記事にはかなり刺激のある地獄描写が含まれております。苦手な方はお引き返しください

以前紹介しました八卦南天宮のようにいくつかの廟には十八地獄のコーナーがあります。こんな悪さをするとこんな罰を受けるぞという戒め的な施設なのですが、その中でも一番の知名度を誇るのが台南の麻豆代天府です。
かなり前に一度訪問しているのですが、今回記事にするにあたって再訪いたしました。

麻豆代天府を訪問するのにあたってやや問題になるのがアクセス。鉄道駅から遠く、麻豆市街からも少し離れています。それでも北寄りの新營駅からであれば幹線バスがそこそこの本数出ているのでまだ便利なのですが、台南駅から行こうとすると本数が少なくしっかり狙っていく感じになります。更に私が乗ったバスもそうでしたが、麻豆市街止まりの便も多く20分くらい歩いていきました。

その結果裏口から入る格好になりましたが、すでにインパクトある何かが見えています

まずはお参りから。広場の前には爆竹のカスで真っ赤でした

参拝者も多く、賑やか

向かって左側の觀音寶殿もかなり特徴ある外観をしています

名前の通り観音様が鎮座されており、こちらにもお参りしました

さて、それではいよいよ裏手へ向かいます。最初に塀の外から見えた、遊園地のアトラクションのような強力なインパクトを放つ龍が現れました

ここは地獄・天国の二部構成でそれぞれ入場料が必要となっています。昔の首都高みたいに東京・神奈川で別料金みたいな感じで、両方続けて見ることも片方だけで出ることも可能。続けて見る場合は地獄から入ります

ようこそ!と言わんばかりにせり出している鬼が印象的な入口。ちょっとだけ頭が見えているおじさんに40元払って中へ入ります

頭部の表現が独特な壁画を見ながら地獄の底へ

他の十八地獄と同様各コーナーごとに罪の内容とそれに応じた刑罰の説明がされています。例えば第四地獄では婦女暴行を行った者は焼けた柱を抱かされ



毒物を売ったり偽薬を作ったりすると油で釜茹で


裁きの真っ最中。麻豆代天府の十八地獄は彰化に比べて動きが控えめでおとなしいのですが、音声解説(セリフ)に力を入れている印象でどの地獄もよく喋ります

こちらの方は心臓を抉られています

力技もあってやはり十八地獄は見ていて飽きないですね


どうみても死んでしまっているパターンもあるのですが、そもそも死んでここへ来ているわけですから苦しみを受け続けるのでしょうか?

「許しはせぬ」

最後に孟婆が作ったスープを飲むと前世の一切を忘れ、証明書を受け取り転生します。もしこの証明書をなくしてしまったらどうなるんでしょうね??


ということで私も転生します

(後編へ続きます)