先日1200元定期券の記事を書かせていただきましたが、せっかく使用できる範囲が広がったのですからあれこれ活用してみたいものです。ということで定期券で行ける最遠地へ行ってみることにしました。

その場所とは拉拉山。神木(老木)と桃が有名な観光地で、台北駅基準で120キロもの距離があります。アクセス路線は出発地・バス会社の違いにより3路線ありますが、全部合わせても4往復。ダイヤは桃園発6:30・6:50・12:30、中壢発が10:35という偏った時間になっています。
10:35の便は乗るのが楽で「乗るだけ」ならこれでもOKですが、現地には2時間ほどしか滞在できずまともに散策することはできません。従ってちゃんと見ようと思うならなんとかして6時台のバスに乗る必要があります。
6時台の2本のうちどちらかを7:30くらいにしてもらえると台北からのアクセスもしやすく、利用者も増えると思うのですがなんとかならないのでしょうか?

さて、まずはこれで出発です。6時台のバスに間に合わせるためには5時台の台鐵に乗る必要があります。さらにそれに間に合うMRT・バスはさすがにないので自分の足で行くしかありません。もちろんタクシーはありますが、定期券活用という今回の趣旨からすると利用可能な交通手段にしたいところです

早朝の道は車も少なく快調に進み、25分ほどで台北駅に到着。定期券で利用可能なのは30分までなのでぴったりでした。
駅近くのステーションに返却し、駅構内へ。順調に進んだので予定より一本前の電車に乗れそうです

例の正解チャイムを聴きながらホームへ。もちろん定期券適用

桃園駅は後站(裏口)の方へ出てきました。こちらはほとんど来ませんが雰囲気が全然違います

手前の中壢客運バスが目立っていますが、奥に見える桃園客運ターミナルへ

運賃表をチェック。拉拉山(林班口)までの運賃はなんと194元。これが定期券で乗れてしまいます

昔ながらの扇形のりばがいいですね

乗るバスがやってきました。車両は新しいのですが、なんと座席が1+1列で少なく始発から立ち客が出ています。終点まで3時間くらいかかるのですが、立っている人大丈夫でしょうか?後で聞こえてきた会話によると中壢客運が運行する6:30の便は座席が多く座りやすいようです

桃園市街区間ではMRTが絶賛工事中

7:39中継地点の大溪ターミナルに到着

大溪からの乗車もあり車内はますます混雑。ここからは山岳区間へ入っていきます

8:13復興ターミナル着。ここではトイレ休憩がありましたので車外へ出て撮影

沿道にはいくつもの吊り橋があるのですが、青色のこちらは復興吊橋

ところで始発から乗ってきた乗客の中に子供が2人いたのですが、子供というものは酔いやすいものです。しかも2時間も山道が続くので案の定気分を悪くして窓を開けたり大変そうでした。それもいよいよきつくなってきたようで、途中道端に臨時停車してもらい車外に出たりしています。日本だとすぐ規則違反だと問題になり難しそうですが、融通を利かせて対応してあげられるのは台湾のいいところだと思います

続いてもう一枚、以前紹介しました巴陵舊橋。ここまで来るとゴールが近づいてきた感じがします

北部横貫公路と分かれ、拉拉山方面へ。かなり山深くなってきました

9:27上巴陵着。子供2人を含むグループはここで降りていきました。乗り合いのバンを利用するようです。
途中角板山や羅浮などで若干下車がありましたが、ここに来てようやく座席に空きが出ました

9:36終点拉拉山口着。ICカードをタッチすると確かに0元で定期券を利用することができています

ここから先は規制区間で2.5キロほど先にある駐車場の台数分だけ通行することができます

道端には特産の桃を売る店が軒を連ねます

写真を撮っていると撮るならこれがいいよ!と一番大きいのを出してきてくれました。これで800元ほどするようです

(後編に続きます)