新營で勝利號に乗車した後はその足で潮州へと向かいました。実はこちらでも夏休み限定の特別列車が運行されており、それが目当てです。

その列車の行き先は南方小站。潮州鐵道文化園區に隣接する職員通勤用の駅で、過去の記事で「ちょっと導線を工夫して文化園區へ入れるようにして往復100元とかの運賃を取れば増収&利便性向上ができていいと思う」と書いたのですが、まさにそれが実現した感じです。
基地内へ乗り入れる非営業路線はこういう機会かツアー列車でないと乗れないので、機会を逃さず乗ってきました。

駅の発車案内。この時間帯3番ホームから発車するのはすべて南方小站ゆきですが、行き先はすべて空白になっています

反射して見づらいですがホーム上のモニタではちゃんと南方小站を表示していました

車両はアコモ改良のEMU500で妥当な線でしょうか。ここでDR2800/2900/3000の動態保存とかやってくれたら熱いのですがそうはいかないようです。
LED方向幕にもしっかり「南方小站」が用意されていて

「專車」と交互に表示されています

專車ということはこのツアー列車扱いということで乗車には専用のきっぷが必要でした。その現物がこちら↓

TR-PASSのフォーマットを流用したと思われるフォーマットで、当日限り有効なのに長ったらしい期間表記になっています。ゆき・かえりの区別はなく1枚で往復します。
運賃は私が過去の記事で書いた100元に近い120元で、含贈品と書かれている通りプレゼント(飲み物1本)を貰えるようになっていましたが引き換えるにはさらに入場券を購入して園内に入る必要があります。ちなみにこの写真は使用後に撮影していますが、別のきっぷと併用して改札を出ずに乗り継ぎプレゼントも引き換えなかったので使用した形跡がありません。
列車に乗る際はホームにいた車掌氏がしっかりきっぷをチェックしていました

車内のLED表示機もしっかり南方小站が終点になっています

発車すると少し本線を走って分岐、基地への入出庫線へ

少し前までいた復興號客車などは綺麗に姿を消しEMU900・3000などがちらほら

さて、もう少し走ると線路が更に分岐して離れていきます。潮州基地は2つのエリアに分かれており、それぞれに通勤専用駅が設置されていて奥の線路はもう一つの陽光小站へと続いています


更に2つの通勤駅同士を結ぶ線路も設置されており、デルタ線を形成していました。その線路が近づいてきて合流します


ほどなくして終点南方小站に到着

列車はここから先に行きませんが、駅名標では終着駅ではなく文化園區への途中駅扱い

踏切上から

渡った先がすぐ文化園區の入口で、そこから振り返って一枚

園内は以前見学済みで、この珍しい区間に乗れれば目的は達成されるので入園はせずそのまま折り返しの列車で潮州へ。車掌氏からは「え、もう帰るの?」と言われましたが、アクセス路線なのでこういう客は珍しいのでしょう。
今回夏休み中土日の限定運行ですが、これがあるとないではアクセスしやすさがまるで違うので今後も多客期に設定されるような気がします