屏東線・南迴線潮州~知本間の電化工事に伴い月~木・土の夜間列車を運休して高雄~台東間で代行バスが運行されています。
期間限定のこの路線、以前より乗ってみたいと思っていたのですがいよいよ運行終了するというこの時期になってようやく機会を得ることができました。

バス路線は3路線あり
台東~高雄間を大武~高雄ノンストップで運行する0978路(自強號的な位置付け)
台東~潮州間をこまめに停車する0979路(莒光號的な位置付け)
枋寮~潮州間を各駅に停車する0980路(區間車的な位置付け)
となっています。乗車時間が長く、運行開始時間が遅いことから1日で全て乗ることはできません。今回は0979路に台東~加祿間で乗車しました。

午後4時53分の台東駅発車標。324次が出た後はすべて運休のため空白になっています。

代行バスの運行案内看板

1本目の0978路(國光客運担当)。まだ列車が運行している時間のせいか乗客は多くありません。

2本目の0978路(高雄客運担当)。

専用のプレートも用意されています。

時間ぎりぎりに私が乗る0979路が入ってきました。鼎東客運の担当です。
乗客は私と写真に写っている龍溪までのおばちゃん2人だけでした。


最前列の展望席に乗車。貸切バスにも使われるようで、カラオケ本が置かれていました。

台東駅を発車。

現台東駅は市街地からかなり離れており、付近には何もありません。

すぐに日が暮れていき

康樂付近で夜に。

最初の停留所知本駅を過ぎて海岸沿いに出るとほとんど明かりがなくなってしまいこんな感じに。ですので写真はここまでです。

龍溪でおばちゃんが降りるといよいよ乗客は私一人となってしまいました。貸切です。
運転手と2人だけで暗い道を進んでいくのは不思議な感じ。

大武近くのファミマで休憩を取った際に話しかけられ、枋寮まで直行するよ?と聞かれた時にちょっとお願いをしてみました。
「少し手前で降ろしてもらうことはできますか」

実はこの日宿を枋寮より1駅手前の加祿に取っており、(代行バスは加祿に止まらないため)本来であれば枋寮まで行って通常の路線バスで折り返さなければなりません。さらに宿からはなるべく21時までにチェックインしてほしいと言われていて、枋寮20:41着予定では厳しく直接降りられると有難い状況でした。
しかしながら本来の停留所以外での乗降は不可。案の定それはだめだよと言われこちらもすぐ引っ込めましたが、ほどなくして「…加祿まで行くの?枋山過ぎたら教えて」と応じてくださいました。
こういう融通が利くところが台湾のいいところで、なんでも言ってみるものです。

やがてバスは県境越えの山道に入り、屏東へ抜け、加祿へと到着。宿に最も近い(路線バスの)停留所で降ろしていただきました。
これ目当てで計画した旅行でしたが、とても満足のいく内容になりました。