観光地として抜群の知名度を誇るタロコ渓谷。中部横貫公路上にいくつもの絶景スポットが点在しています。
通常ツアーで訪れるのは天祥までの区間で、路線バスもほとんどが天祥で折り返してしまうので外国人観光客のほとんどはその先へ行くことはありません。

しかしまだその先にも素晴らしいスポットがいくつもあり、その一つが今回紹介する白楊瀑布・水濂洞です。
補修のためしばらく閉鎖されていましたが最近復活したので再訪してきました。

この2つは白楊步道という遊歩道上にあります。入口は天祥から900m先の地点にあり、徒歩10分少々で着くことができます。
入口までの景色もダイナミック。

入口はシェルター区間の途中にある横穴(トンネル)でいきなりインパクト大。

しかもそのトンネルは400mもあるのに明かりナシ。遙か先に見える出口の明かりを目指して進むのです。
あとは自分のスマホと対向者が持っている明かりが頼り。ぶつからないよう十分注意して歩きましょう。

トンネルと抜けるとなだらかな遊歩道が続いています。トンネル区間含め終点までは2km。

途中いくつか短いトンネルあり。

渓谷沿いを歩く区間では素晴らしい渓谷美の連続。



再びトンネル

白楊瀑布(白楊の滝)に到着。わかりづらいですが、吊橋の上と下2箇所に滝が見えます。

吊橋の上から来た方向を振り返るとこの景色。このあたりが景色的にはハイライトになるかと思います。

しかし遊歩道はまだ続きがあります。滝を出た直後にあるトンネルはカーブしている上に上り坂(もちろん明かりナシ)で最も注意が必要な箇所でした。

最後のトンネルを抜けると終点水濂洞はもうすぐです。

さて、到着しましたが皆なにか支度をしています。一体何を準備しているのでしょう。

実はこの先の洞窟は水濂洞の名前の通り上から水が降り注いでおり、入るにはレインコートの装備が必須。また足元が水浸しなのでビーチサンダルへの履き替えか、靴を脱いで裸足で入ることになります。
一応傘でも行けないことはないですが、道幅がかなり狭いのでレインコートがベター。20元の使い捨てで十分です。

私はあまり奥まで行かず手前で撮るつもりでしたので傘を持ってきた…のに民宿に置き忘れてくるという大失態。仕方がないのでそれでも行ける範囲まで行こう、と思っていたところ出てきたおばちゃんが「ちょっとお兄ちゃん、これ持ってってよ」とレインコートを渡してきました。
おばちゃんは濡れものを持ち帰り捨てる手間が省けてハッピー、こちらも中に入れてハッピー。

ということで最深部まで行き撮影することができました。防水対策のない一眼を持ち込むのは危険なのでスマホで。




水が滴る程度ではなく大雨レベルなのがわかるかと思います。

トンネル・絶景・滝・洞窟といくつもの要素が詰まった白楊歩道、文句なしにお勧めできるスポットです。
天祥からアプローチ含め2時間ほど見ておくといいと思います。
(訪問の際はレインコートとビーチサンダルの用意を推奨)