台鐵の硬券印刷を一手に引き受ける票務中心。非公開施設のためその中身は謎に包まれていますが、大変ありがたいことに見学する機会を頂いたので万難を排して行ってまいりました。
ご紹介頂いた方との約束により一定期間は公開を控えておりましたが、7月18日をもって公開可能となりましたので前後編に分けて紹介します。
票務中心が中壢駅近くにあるのは有名な話。では具体的にどこか?というのは知られていません。
というのも有価証券を印刷する施設という性質からかものすごく地味に造られており、看板も出していないので大変わかりにくいのです。
入口はこんな感じ。調べれば出てくるかもしれませんが、公開されている施設ではないので一応住所は消しておきます。
簡単な施設紹介の後まずは原紙を加工する部屋に案内されました。
これが硬券の原紙です。大判の厚紙で大きさはA2くらいでしょうか?
地紋の色からすると區間用ですね。
これをまず硬券1枚の長辺幅でカットします
さらにそれを別の機械に横向きにセットし、縦方向にカット
出来上がりはこのような感じになります。
部屋の奥にはカット済み券紙の在庫がありましたが、ほとんどが今は使われない券種のデッドストックですね。
復加=復興號加價票
復八=復興號八折票
團體=團體證
建屋内部の様子
そしていよいよ印刷部屋へ移動します。
まず目に入ったのは活字の山。このような感じで枠に嵌め込んでいきます。
左は台中-彰化の異級票ですが、大慶で自強に乗り継ぐありえない区間となっています。遊びで作ったのでしょうか?
右は今も印刷されている加祿‐歸來普快票ですね。
こちらは裏面用
そして壁には駅ごとに分類された活字のストックが。廃止駅の馬蘭が見えます。
こちらには舊山線が!
組み立てに使われる工具
後編へ続きます