台湾で食材を調達しようとすると基本「傳統市場(小さな店が集まった伝統的な市場、以下市場)」か「超市(スーパーマーケット)」の二択になります。強引に言うと商店街とスーパーのような関係でしょうか?

市場は特定の場所に小さな店が集まったもので、一つの建物・アーケード・路上などその形態は様々。中心になる建物があり、その付近の路上にも展開するパターンが多くみられます。日本ではほとんど見かけない形態ですが外国映画なんかは目にする機会があると思います。

興隆市場竹北舊市場 一軒一軒は専門店で特定のカテゴリの商品だけを売っています。野菜、果物、肉、魚、日用雑貨等。中には服飾+野菜とか強引なコラボをする店もあったりして面白いです。一軒だけではおかずの材料が揃いませんので、複数の店を回って一つ一つ揃えていきます。


スーパーマーケットの台頭や消費形態の変化によりその数を徐々に減らしてはいるものの今なお多くの人に愛され、台北市内だけでも100近くの市場が現役で賑わっています。その一番の魅力はやはり人情味で、生き残っている最大の理由ではないかと思います。スーパーでの買い物は(特に外国人にとっては)楽かもしれませんが無機質で画一的。ただ買い物をするだけで何の楽しみもありません。

市場での買い物は店主との会話が必須。お勧めの情報を聞いたり、世間話をしたり、時にはおまけしてもらったりとスーパーでは到底得られない満足感のある買い物ができます。