金山温泉エリアの無料温泉紹介、5回目は磺港社寮公共浴室です。ここはこれまでとは大きく違う特徴のある施設でした。

湯温 ややぬるめ
設備 浴槽、トイレ(中)

この浴室も前回紹介した南屏公共溫泉浴室同様、市街地から最も遠くに位置する施設です。863路バスの礦港大橋停留所から右に進むと南屏、少し手前を左に進むと磺港です。なお停留所目の前にある磺港社公共浴室とよく似ているので混同しないようご注意。

アクセスについて一旦金山市街に到着してから向かう場合は863路バス+徒歩もしくは直接徒歩となりますが、台北から向かう場合は國光客運の金青中心ゆきに乗り社寮停留所で降り、目の前の脇道を入るとすぐです。

左手の建物が浴場。

正面より。割と立派な建物です。入り口の扉は一見すると引き戸のように見えるのですが、実際には押して開けるタイプ。あとから来た人もガタガタやっていたのでやっぱり分かりづらいようです。

入るとこのようになっています。小さな浴槽が左に一つ、右に三つ。見ての通りお湯は入っていません。最初に入ったときにはあれ、清掃時間??と思ってしまいました。実はこのとき左側の湯が入っていない浴槽におじさんがいて、お湯ないんですか??と聞くとそうだよ、という返事。
じゃあこの人は何しているんだろう、と思いつつ外に出て看板を確認すると確かに開放時間外ではあります。とはいっても数分早いだけだったので近くをぶらぶらして次官になったところで戻ってみてもやっぱりお湯はないまま。そこで初めて自分でお湯を張ることに気づきました。さっきのおじさんは入り終えてお湯を抜いたところだったのです。
無料の温泉施設でこういったスタイルの個人風呂は珍しいと思います。有料の個人風呂は通常個室になっていますので、オープンなタイプはさらに珍しいですね。これが1つ目の特徴。

ということで早速お湯を張って入ります。一応温泉の蛇口と水の蛇口がありますが、湯がぬるめなので温泉だけ全開にすればOKでした。

そして2つ目の特徴はお湯の色。元々は透明なのですが、鉄分を含んでおり空気に触れるとすぐ酸化して茶色になります。青森の黄金崎不老ふ死温泉と同じタイプですね。すぐ近くの南屏は普通の透明な湯でしたので、至近距離でまったく泉質が異なることがわかります。

特徴のある湯に自分のペースでゆったり浸かれて満足いたしました。

なお水の出るところは浴槽の中の蛇口だけなので、体や髪を洗うのはやりづらいです(茶色の湯か水を桶に汲んでかぶるしかない)。

磺港社寮公共浴室
新北市金山區磺清路108巷內


礦港大橋停留所から徒歩5分
無休
5:00-9:00 17:00-21:00(6-10月)
5:00-9:00 16:00-20:00(11-5月)