タクシー。台湾ではそのほとんどが目立つ黄色で都会では非常に多くの台数が走り、大変存在感のある乗り物です。
そんなタクシーをテーマにした博物館が宜蘭縣にあり、訪ねてみました。

博物館が所在するのは蘇澳新駅から徒歩数分の場所。宜蘭線と北迴線が分岐し特急も停車する拠点駅ではありますが、周囲にはセメント工場がある程度で街はなく閑散としています。
その駅の裏口側を出て交通量の少ない道をまっすぐ進むと

寂れた倉庫がいくつか。この辺のはずなのですが、こんなところに博物館があるんでしょうか?

ありました

チケットブースは日本の雑貨店を意識したような造り

入場料は一般200元。チケットはペーパークラフトになっていて、裏に館内で使える割引券がついています。
他に碰碰車(ぶつけ合って遊ぶ乗り物遊具)の利用券がついてきました。

カウンターの脇にはこんなものが置かれていました。
昭和の時代は確かにたばこ屋に置かれた公衆電話でタクシー呼んでいたイメージありますね。

早速展示館内へ向かいます

入ってまっすぐ正面にある博物館ロゴ。台湾でタクシーといったらやはりこの黄色ですよね。

向かって左がメインの車両展示。各国のタクシーがずらりと並んでいます。

香港 2001 Toyota Crown Comfort

台湾 1980 Yueloong Cedric
日産セドリックの台湾版といったところでしょうか。今では台湾タクシー=黄色ですが、それは1990年代以降の話で以前は決まっていませんでした。
この車は屏東で使われていたもので、ほとんどオリジナルの状態を保っているそうです。

台湾 1988 Yueloong Sunny 303
こちらもYueloong(裕隆)製で、黄色に切り替わる直前の時期ですね。

日本 1962 Datsun Bluebird P312
日本のタクシーもいました。今こんな優雅でクラシックなタクシーが走っていたらぜひ乗ってみたいですね。車両本体以外の一部(行灯、「空車」表示、ナンバープレートなど)は別途調達して組み合わせているようです。

そのため岡山の優良プレート・横浜ナンバー・下田の行灯となっています。このナンバーは車の製造年にちなんで作ったようですね。

ドイツ 1957 Mercedes Benz 180
ドイツの車といえばやはりベンツ。解説によると諸経費が台湾に比べてかなり高かったようですが、運賃も相応に高かったのでしょうか?

長くなりそうなので続きは後編へ