北迴線の小駅を巡る企画、2駅目は武塔です。

【武塔】 蘇澳新から22.7キロ 乗降客数59名(2018年)

ホームのからの景色は永樂に似ており、山に囲まれている印象。

ホーム上屋はかまぼこ型ではなく普通のタイプ

端にも駅名が埋め込まれた、比較的後年に開通した路線で多く見られるスタイル。改築などで徐々に少なくなっています。

永樂同様、五角形の駅名標

隣の漢本までは12.9kmあり、北迴線で駅間が最も長い区間

他の駅では見かけない出発信号が設置されていましたが、現役でしょうか?

跨線橋は他所で見かけない鉄骨と鉄板の簡易的なタイプ。駅舎はなくこの跨線橋がその代わりになっており、簡易ICカードリーダーもその途中に設置されています。体温チェックのおばちゃんもここにいました。

さて、おばちゃん以外に多数見かけたのが犬。子犬までいて一家で住み着いている感じです。
この犬、うち2匹は私が付近を散策して戻ってくるまでの30分ほどずっとついて回ってきました。犬が苦手な人には非常に利用しづらい駅です。

駅(跨線橋)の外に出てきました。「塔」という駅名がしっくり来る外観

駅前はお約束どおり何もなく、小道が一本あるのみ

道はすぐ丁字路でやや太い通りに突き当り、色あせたバス停がありました。コミュニティバスのようですが、今も運行しているのでしょうか?

通りをまずは左の方へ。すると停留所名にあった派出所があり、その隣には「武塔村」のモニュメントが。このあたりは原住民集落のようです。

さらにその先にはドライブイン、または土産物屋と思しき施設がありましたが残念ながらさすがに早朝なので開いておらず。あるいは看板らしきものが見当たらないのでもしかしたら閉店してしまったのでしょうか?
というのも前を通るのは旧国道9号線で、以前は宜蘭と花蓮を結ぶ唯一の道でしたが新道(蘇花改)が開通してからは主役をそちらに譲り交通量が大きく減っているからです。

これ以上進んでも何もなさそうですので引き返し、先程の丁字路を今後は右へ。ほどなくして広大な校庭を有する小学校が見えてきました。

その向かいには…某落語家さんの家?

そのまま校庭に沿って先へ進みます

線路をくぐると武塔の集落に出ました

静かな住宅地で、それほど色濃くはないですが壁の模様などに原住民色が見て取れました。
附近にこれといった観光施設などはなく、武塔駅は主にこの集落の住民に利用されているようです。

元来た道を引き返し、次の駅へと向かいます。