前回前々回と南迴線を取り上げましたが、今回から数回連続で北迴線を取り上げたいと思います。

北迴線は英語名をNorth link lineといいその名の通り宜蘭線と台東線を結ぶことがメインの路線です。南迴線同様沿線は人口が少なく、旅客は特急での通過利用がほとんどでローカル輸送は貨物が主体。そのためほとんど下車する機会のない駅を回ってみようというのが今回の趣旨です。

当然のことながら停車する列車の本数は少なく、日中は2時間前後間隔が開くことも多いため普通に同一方向へ進んでいくとものすごく時間がかかります。そこで運賃は余分にかかりますが、方向転換を繰り返し何度も往復する形で滞在時間を最小限にし、さらに本数が比較的多い早朝から始めることで時間短縮を実現しています。

蘇澳新(終)-永樂(1)-東澳(X)-南澳(X)-武塔(2)-漢本(6)-和平(7)-和仁(3)-崇德(4)-新城(X)-景美(X)-北埔(5)-花蓮(始)
()内数字は訪問順、(X)は訪問対象外

訪問はこの順で行っておりますが、記事は北から順に上げていこうと思います。

【永樂】 蘇澳新から5.2キロ 乗降客数26名(2018年)

最初の訪問駅は永樂。起点の蘇澳新駅から1つ目の駅になります。
花蓮から始発電車に乗り到着、いかにも山間の駅といった風情。

ホームは嵩上げ工事の真っ最中

ホームは2面あり側線もある構内は広め

跨線橋を渡って改札の方へ。規制ロープに切れ目がなくくぐらないと出られないのはご愛嬌。


改札側のホームへ着くと丁度単機のDLが通過していきました

ホーム上屋はかまぼこ型なのが特徴

この地域独特の五角形駅名標

小さな駅舎には窓口が一つ、券売機なしという体制。1日の利用が20人少々と非常に少ないにも関わらず有人駅なのは貨物扱いがあるため。
永樂は元々貨物駅で、住民の要望で旅客駅に昇格しています。

駅舎外観

駅前通りは…こんな感じ

反対側を見てもこの通り、見事に何もありません

これにて周辺散策終了。この駅は滞在時間がかなり短かったのですが、十分でした。
小学校などがある集落までは1キロ強の距離があります。ちなみに北側の隣駅は蘇澳新駅で5キロ以上の距離がありますが、線路が分岐した先にある蘇澳駅の方が距離的には近く、列車の待ち時間が長い場合は蘇澳まで歩くと早く移動することができます。
側には嵩上げ工事で一時的に外されたのでしょうか、駅名標が置かれていました

やってきた南行電車で次の駅へ向かいます