北迴線の小駅を巡る企画、6駅目は崇德です。
【崇德】 蘇澳新から57.6キロ 乗降客数84名(2018年)
これまで貨物色の強い駅が続いてきましたが、崇德では影を潜め若干の観光色が出てきます。
ホームは島式が2座。嵩上げ工事が終わり新しくなっています。
上屋は北迴線定番スタイルで海側・山側ホームに同じものがありますが
何故か山側のみもう一つ花蓮方に短い古そうな上屋があります。これは何なのでしょうか?
古いといえば旧スタイルの駅名看板も残っていました。数字が剥がれて和仁まで0.1kmとなっていますが、これはもちろん10.1kmが正当。
地下道を通り駅舎の方へ。側線が少ないので通路が短く、普通の旅客駅といった感じ。
一旦山側ホームへ上がり駅舎を撮影、小ぢんまりしていますが整った印象。
タロコが近く、すぐ後ろに山が迫っています。
側線には貨物の姿はなく、草が生えあまり使われていないようです。
改札前に駅長さんがおられたのでご挨拶
助役さんもおられましたが、恥ずかしがりなのか奥に引っ込んでしまわれました
営業は窓口が2つ(実質1つ)、券売機なしという構成。右側に塞がれた部分がありますが、以前は荷物の取り扱いがあったのでしょうか。
そして見逃せないのが窓口上方にある古めかしい「預售明天・後天・大後天」という表記。これは3日後まで前売りしますということで、現在は28日前(對號)から買えますから相当前のものが残っていることになります。
また改札口の上には北迴山海行という観光を意識した看板が取り付けられていますね。
そして観光客への気遣いが特に感じられるのがこの手書きのイラスト入り案内。ここまでしている駅はなかなかありません。
案内されているのは蘇花公路のハイライト、清水斷崖。公共交通機関で行こうとするとここからひたすら歩いていくしかなく(バスは通るが止まらない)、行けないこともないよな?とは思っていましたが、駅公式の案内があるのは意外でした。
なお2km先にあるのは崇德斷崖と呼ばれる場所。一般的に清水斷崖として知られている場所へはさらに2km、片道4km歩く必要があります。
駅の外へ出てみましょう
駅舎は開業時からのものが大切に使われているようです
駅のすぐ前はおなじみ蘇花公路。ここを見ると周囲になにもない山中の国道に見えますが、
花蓮方向に少し歩くと開けた場所に出て土産物屋などが並んでいます
あまり遠くには行けませんが、時間の許す範囲で最寄りの海岸を目指します
駅から8分くらいで海岸着。曇りがちですが、誰もおらず原住民スタイルの船が数艘置かれているのがいいですね。
崖もいい感じに見えたのですが、何故か撮った写真すべてがボケボケでした。この場所にはなにかあるのでしょうか??
とりあえず一番まともなのを貼っておきます。
駅へ戻ると途中下車するときにまた次の電車に乗ります、と言っておいたので駅員さんが「もうすぐ出るよ」と声をかけてくれました。本当に親切な駅です。
今度ゆっくり再訪して徒歩で清水斷崖、やってみたいですね。