二週間に渡りお付き合いいただきました北迴線の小駅を巡る企画、最終回7駅目は北埔です。

【北埔】 蘇澳新から74.7キロ 乗降客数328名(2018年)

北埔は北迴線最後の中間駅であり、次は終点の花蓮。駅名標は古びていて開業時からのものが残っているのでしょうか?

ターミナル駅の隣は各駅停車のみというケースが多いですが、ここは莒光號以下の一部優等列車も停車します。

柱のペイントは線路に対して直角で珍しいですね。ホームのコンクリートは古く、嵩上げなどの改修工事は入っていないようです。

北迴線スタイルの上屋ももちろんあり

ホームにはシャッターがいくつも下りた謎の建物がありました。和仁のような出札口でもないですし、事務室という感じもしません。これは何でしょうか?

冒頭で「次は終点の花蓮」と書きましたが、それは北迴線の話で実はもう一つの終点があります。貨物専用線である花蓮港線の花蓮港駅で、北埔を起点とし中間駅はなく次が終点の花蓮港。海側に何本か側線があるように見えますが、これは花蓮港線のもの。ここから実際に線路が分岐する嘉新信号所まで両者は並走し合わせて3本の線路が並んでいます。

花蓮港線にはごくまれに団体専用列車が入線するようで、機会があれば乗ってみたいものです。

さて、この駅のホームにはもう一つ謎の施設があります。構内踏切はトンネルへと続き、くぐった後スロープを上がってホーム上へ至る謎の構造をしています。
普通なら構内踏切からリフトでホームへ上がるところですが、どんな用途を想定してこのようになっているのでしょうか?


さすがにこの通路を通ると怒られそうなのでおとなしく地下道を通って改札へ向かいます

駅舎は割と大きめですが利用者は多くなく、のんびりとした雰囲気

窓口のほか券売機もあり。今はふさがれていますが、かつては荷物扱いのカウンターがあったようです。

ベンチでは気持ちよく休んでおられる方がおられました

本当に気持ち良さそうです

駅舎外観はいかにも東部の駅という風格。開業当時からほとんど変わっていないようです。

目の前には大きな駐車場

見ての通りこれまでの駅とはまったく趣が異なり、ほぼ花蓮市街の一部(行政区としては新城鄉)という感じ

コンビニはもちろん、店もたくさんあります

一際存在感を放っていた廟

道端で揚げ物を売る屋台に惹かれたので立ち寄ってみました

右端に写っている海鮮揚げをオーダー。朝早く小腹がすいていたので丁度良かったです。

さてこれにて北迴線小駅巡りは終了となりますが、それぞれ個性があり興味深い駅ばかりでした。
これ以上に難易度は上がりますが、今度は台東線の駅巡りをやってみたいと思います。