詳細を知らなくても二二八事件という言葉を聞いたことがある方は多いかと思います。台湾が戒厳令に入るきっかけとなった国家を揺るがす大事件ですが、その記念館が台北に2ヶ所ありそれぞれ運営母体が異なります。今回取り上げる臺北二二八紀念館は台北市が母体となり、事件発生50年となる1997年事件の部隊の一つになった旧台北放送局に開館しています。
記念館は二二八和平公園内にあり、MRT台大醫院駅至近でアクセスは非常に良好

和洋折衷デザインの建物は日本人建築師栗山氏による設計

放送局という実用性重視の建物ながら洒落た造りとなっています


この時代の建物は階段の雰囲気がとても良いことが多いのですがここも例外ではないようです

それでは肝心の展示の方へ行きたいと思います。パネル展示がメインで事件の概要、時代背景などが解説されています。内容は非常に豊富で良いのですが中国語と英語のみなのが少々残念に感じました。国内外に広く知ってほしい内容だと思いますので多言語対応したほうが良いように思います

これは三十二條要求という事件直後組織された二二八事件處理委員會が行政長官に提出した事件収束方法の提案。行政長官はこれを拒否し蒋介石に軍の派遣を要請、弾圧していくことになります

当時の刊行物

事件被害者の遺族から寄贈された品を展示するコーナー。公開処刑された被害者の衣服など衝撃的な展示物もありました

この電話機の受話器を取ると

被害者遺族などの証言が動画で流れます

当時の流行歌を聞けるコーナー。歌詞に時代背景が色濃く反映されていました

展示内容や日本語解説がない点などから少々ハードルが高い施設ではありますが、台湾の歴史をしっかり理解したい方には是非訪れてほしいところです