さて、今回より新しいシリーズ廃駅巡りを初めてみたいと思います。
内容はそのまま廃止になった駅を訪問するというもので、主に台鐵の駅になります。

一回目は花東線の月美駅です。

月美車站
廃止日 2013年6月26日
現状 駅舎、ホーム、一部線路現存

月美駅は花東線關山-瑞和間に存在していた駅で、電化工事に伴う取直(線路を付け替えて直線化すること)に伴って廃止されました。元々利用が少なかった上、新線が高架になったため新駅が設置されることなく廃止となったようです。

鉄道がない以上バスで行くことなるのですが、都会ではないので本数はそれなりです。一応隣駅からの徒歩往復も覚悟していたのですが、關山駅近くのバス停で時刻を眺めていると丁度バスが滑り込んできたので路線番号も確認せず乗り込みました(方向的に行先がどこであれ月美には行ける)。そしてあっさり5分で到着。

駅名は「月美」ですが、バス停は「月眉」です。実は月眉が本来の地名で元々駅名もこちらでしたが、当時あった別路線と被ったため発音が同じ月美に改称しています。

バス停の反対側には商店?個人宅?

建物は少ないですが、国道沿いなので寂しい雰囲気はありません

googleマップを参考に少し奥へ入るとすぐにそれらしいものが見えてきました

フェンスに囲まれてよく見えませんが、隙間からYuemei Stationの文字が見えています

脇道から裏手へ行くとこちらからは全体が見えました

駅名もはっきり残っています

中には入れませんが、隙間から覗くことができました

駅舎以外に島式ホームと片側の線路が残っています

反対側は線路が撤去され、その先の本線共々舗装されてサイクリングロードとなっていました

一部消えていますが、駅名標も綺麗に読めます

花東線の象徴であった大理石ホーム。この駅には現役時代に一度だけ来たことがあり、ここに降り立っているはず。その時は台東からの往復で、夜であった上短時間で折り返しているのであまり風景の印象がないのが残念。

レトロな電灯

駅前商店は現役で営業中

主にお菓子などを売っていました

おばあさんがやってる昔ながらの駄菓子屋という感じで、買い物をするとそろばんで計算してくれるのがいいです

ということで大きなお子様が購入した品々

脇の階段を降りると



その前にあるアクティビティセンターの名称はやはり本来の地名である「月眉」

国道を渡り、そのまま進むと立派な高架が見えました。これが切替後の新線で、ここに駅が作られることはありませんでした