北迴線開通後支線のような存在になっている宜蘭線の蘇澳新-蘇澳間。前回の記事でもう一つやることがあるため終点まで乗らなかったと書いたのは今日限りで廃止となるこの区間の對號車(座席指定の優等列車)に乗ることでした。

以前は何往復もあった對號車も徐々に数を減らし、最末期は1往復のみに。東行(蘇澳新→蘇澳)は深夜で戻る列車なし、西行(蘇澳→蘇澳新)は早朝と乗るためには蘇澳での宿泊がほぼ必須であり、ハードルの高い列車でした。しかしそれもこの日限りで終わりということで宿泊を手配し乗ってきました。

台北駅の発車案内

嬉しいことに充当車両は最古参で神奈川県産のDR2800型

蘇澳ゆき

編成は気動車特急標準の9両(3連×3)

台北発車時点での乗車率は3割くらい

進むにつれて空いていき、福隆あたりでガラガラに。残っている乗客は車内をウロウロしている人たちばかりでしたので、ほとんど鉄な人たちであったようです

途中礁溪で普悠瑪號の待避中に撮影

先頭には誰が用意したのか惜別ステッカーが貼られていました

LED方向幕を一周





定刻通り終点蘇澳に到着

莒光號の時と違ってほとんど話題にもなっていなかったのですが、そこそこ人がいて賑わっていました。乗っていた人数より大勢いた印象なので駅で待ち構え組がいたと思われます

終着駅らしい雰囲気。1面1線に見えますが、切り欠きホームがあり1面2線です

「蘇澳」と特急車の組み合わせは見納め

これまでは夜間停泊していたと思われますが、もう翌朝の運行はないので回送されていきます。回送列車の列車番号は末尾にBがついて262B次などとなることが多いのですが、何故か1515次を表示していました


明日からはEMU900の區間快車に置き換えられます。もちろん今後また定期や臨時で對號車が復活する可能性もありますが、一旦これで幕を下ろすことになります。