台湾本島を東西方向に結ぶ三本の道のうち最も南部に位置するのが南部橫貫公路。台南市中西區から台東縣關山鎮までを結ぶ全長200キロあまりの省道(日本での国道に相当)です。長らく災害で不通でしたが2022年に全線通行可能になりずっと行ってみたかったのですが、ようやく機会を得て全区間走行してきました。

今回は終点側から起点側に向かって走ります。はじまりはこの場所、台9線との分岐点(右側)

かなり地味ですが、南橫公路の看板があります

台東側はすぐに山に入りますが、しばらくは比較的カーブの少ない地味な道が続きます。いかにもこれから山に入ります、という雰囲気なのが最初の写真に写っていた180.6km地点にある天龍飯店前。この先まともな商店は梅山口までないので食料品などの補給はここで

ちゃんと終点台南が書かれています。なお看板の通り向陽より先へ入れるのは7時~14時の間のみ。火・木は休みです

天龍飯店はこんなホテルです。こちらへの宿泊も検討しましたが希望するカテゴリの部屋がないので断念

山岳区間に入って最初に立ち寄ったのが六口溫泉。付近はタロコにも引けを取らない見事な岩壁

六つの口があるので六口溫泉。実にわかりやすいネーミングです。温度はそれぞれ違い、ぬるめ・ふつう・熱め・温泉タマゴレベルなど

温泉成分がくっついた対岸の崖も見応えあります。あの場所に行けたらいい野溪溫泉が出そうなんですが

いきなり飛んで向陽の規制区間入口。無人で一時停止する必要もなく通過

規制区間の始まりは絶景区間の始まり。予報より天気もよくいい感じです

雲の中へ入り

その上へ

絶景スポットだらけでここを通る車はみな観光目的なのであちこちで車を停めて写真を撮っています。かつて路線バスが通っていた頃も実質観光バスで運転手はあちこち停めて撮影タイムを取っていました

雲は平らでないので入ったり出たりするのがなんともいい感じ


山肌もダイナミック

突然木がなくなり大きく山肌が崩れた場所が現れました。ここも災害が大きかった箇所の一つなのでしょう

災害区間を抜けて振り返り

啞口少し手前で綺麗な雲海が見えました

素晴らしい

一つ残念だったのが啞口の駐車スペースが一杯で停められず通過せざるを得なかったことです。これは次回の課題ですね

(後編へ続きます)