龍山寺にほど近い新三水市場を東方向へ歩いていると右手に綺麗に整備された建物への入り口が見えます。この建物はかつて新富市場として営業していた建物で、現在はリノベーションし新富町文化市場となっています。

中はいくつかのブロックに分かれており、南~西側では市場やこの地域の歴史を紹介したコーナーになっています。

新富市場について書かれた本。興味深いので今度買ってみようと思います。

新富市場は日本統治時代の1935年に建設され、戦争激化による中断などを経ながら1970年頃に最盛期を迎え、その後近隣にできたより安価で品揃え豊富な環南卸売市場や目の前で展開する「場外市場」(東三水市場)などに客を奪われ衰退。1986年に東三水市場が合法化されると衰退は決定的になり、荒廃していきました。

しかし2000年代に入って古跡に指定され、整備されて2017年にリニューアルオープンしています。

西側のモニタではリニューアル前・後の様子を対比した動画を流していました。これはよく出来ていて面白かったです。


付近の市場を紹介した地図。

市場の中の人が答えるQ&A。「新鮮なハマグリの見分け方は?」「肉の部位はどう選んだらいい?」など。質問箱も設置されており、投函すれば掲載されるかもしれません。

北側はカフェになっており、当時の構造物を眺めながらお茶することができます。

さらにかつての事務所・宿舎であった建物もカフェになっており、和風の茶菓子をいただきながら休憩することができます。


少々リニューアルしすぎて当時の雰囲気が失われてしまっている感じもしますが、撤去されたりスーパーになってしまう市場も多い中こうして保存されていることは良いことであると思います。

新富町文化市場
台北市萬華區三水街70號
MRT龍山寺駅3番出口からすぐ


10:00-18:00 月曜定休
訪問日 2018.12.1