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基隆は港町。駅もバスターミナルも海のすぐそば。ということでここでは港の周りを少し歩いてみました。


港町らしい雰囲気の建物。横浜あたりにもありそうです。

基隆は少し前に新駅舎が完成し移転しましたが、旧駅舎も取り壊されず残り北口として機能しています(中身はがらんどうで通路としての役割のみ)。

次のバスは是非座りたいので早めにのりばへ行き待つことにしました。

9本目 基隆客運862路 基隆火車站→捷運淡水站
これが今回最長の路線になります。北海岸をぐるっと一周し、片道60kmを超え、全線料金は8段票(120元)にもなる市バス最強と言っても過言ではない路線です。当然乗車時間も長くなりますので座席の確保は重要でした。さらに景色の良い海側に座ることも大事です。
幸い入線が少し遅れ、先に入ってきた863路バスがお客さんをさらっていってくれましたので問題なく座ることができ、きっちり海側の座席も確保しました。

迫力の3台同時入線。

しばらくは基隆市街を走りますが、海沿いに出ると先程の東北角同様景色の良い風景区に入り沿道にはリゾートホテルがちらほら。

幸いなことに曇りがちであった空も明るくなってきました。

金山付近で一旦海岸線を離れ、視界から海が消えます。ここは当サイトでも何度か取り上げている温泉地。

やろうと思えば一旦下車して温泉に浸かっていくことも十分できるのですが、今回は862路バスを乗り通してみたかったためそのまま進みました。

金山を出ると再び景色の良い海岸に。このあたりはデートにもってこいのお洒落なカフェが多数あります。

台湾本島最北端・富貴角では晴れ間が広がり、素晴らしい夕日の車窓風景を楽しむことができました。ここで晴れてくれるなんて粋な采配です。このあたりで最北端のバス停尖子鹿を通過しました。下車していませんがこれで南・東・北達成です。


そして再び海から離れますが車窓は相変わらず綺麗なまま。

キリスト教系の聖約翰科技大學。

そしてバスはついに淡水に到着しました。乗車時間は2時間近くに及びましたが、景色を楽しめたので長く感じることはありませんでした。

バスターミナルも兼ねているMRT淡水駅駅舎。

丁度黄昏時のいい時間ですし、淡水では河口散歩を楽しみます。

景色は素晴らしいのですが、女性と一緒でないのが悔やまれます。しかしさすがにこのような旅に付き合わせるわけには参りません。

休日なので定番の観光(デート)スポットの淡水は大混雑です。

この時点で時刻は18時過ぎ。ここで終われば朝から始めて夕食前には終わることができ、「相当駆け足だったけど、あちこち行けてグルメも楽しめて良かった」という感想で締めることもできそうです。万一このプランを実行してみようという方がいらっしゃいましたらここで終了してMRTなどで帰ることを強くお勧めします。

しかしこれは東西南北最遠地点を目指す旅。まだ西端へ到達していませんのでこれからまだまだ乗っていきます。いよいよ次回で最終回です。