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菁桐は台鐵平溪線の終点で著名な観光地です。ということでここでも観光していくことにします。
まずは駅周辺。日本統治時代に建てられた駅舎はよくドラマやCMの撮影でも使われます。

石炭積み込み施設の跡。

名物の一つ、願掛けの竹筒。台湾人はもちろん、日本人や韓国人観光客のものもありました。

平溪線沿線でよく見かける謎のアイス、台灣日本冰。どこが台湾でどこが日本なのか今ひとつわかりませんが、どうやら丸い形が日の丸に似ているから日本…という発想らしいです。
丁度昼時で食事のできる店もあるのですが、この後にいいものが控えているので我慢。

駅とは反対側に行くと当時日本人長官の宿舎であった建物が民宿やカフェとして営業しています。ここは北海道から来た長官の宿舎であったことに由来する北海道民宿。このあたりはPVの撮影でよく使われます。

7本目 新北新巴士F823路 菁桐坑→福隆火車站
ここから福隆までは定期券適用路線バスで移動することもできますが、大幅に時間をロスする上に同じ区間を往復乗車することになり面白くありませんので、新北新巴士を利用してショートカットすることにしました。新北新巴士とは新北市が運行するコミュニティバスで、従来の路線バスでは到達できない区間をカバーしています。特徴は完全に無料であること。太っ腹ですね。なおFは新北市を表す自治体記号です。

この路線は本数が多くなく、今回はほぼここを基準に乗り継ぎを計画しました。

ランタン飛ばしで有名な平溪線観光の中心、十分を通過。

国道2丙線を走行。何もない真っ直ぐな道が続くのみですが、何故か好きな区間。

貢寮駅付近は国道を外れ、鉄道に並走する小道を走ります。

1時間ほどで福隆駅に到着しました。これだけ乗って無料はすごいですね。ここが定額定期券の通用する範囲の東端になります。

福隆と言えば台湾一美味しいと言われる駅弁が名物。ということでここでは観光ではなくグルメを堪能することにします。弁当店は数軒あるのですが、私は駅舎に一番近い鄉野弁当さんを愛用しています。

8本目 基隆客運791路 福隆→基隆火車站
ここからは再び定期券を利用して乗車していきます。時間どおりにバスが駐車場から出てきました。残念ながら前方に座席のないノンステップバスなのでここからは全面展望ではなく車窓からの写真になります。

これまでは山でしたが、ここから淡水までは国家風景区に指定された海沿いを走り景色が良くなります。

南雅付近は海側・山側両方に展開する奇岩が見どころ。車窓からですと海側の岩は見づらいのですが、山側は迫力ある岩壁がよく見えます。

過去の記事でも取り上げている鉱石選別場の廃墟、十三層遺址は緑に覆われていました。

深澳あたりから大勢の乗車があり満員に。積み残しも出たようですが、このあたりは本数も多いので大丈夫でしょう。

そしてバスは基隆駅に到着しました。