(前半はこちら)

さて、産地へ来たからには是非茶畑を見ていきたいところです。市街地付近でも小さなものはあるのですが、できれば一面に広がるところを見たいですね。
これは老街近くに立てられていた看板ですが、イメージするのはこんな感じのところ。

前回訪問時にビジターセンターで「どこへ行けばこういう風景が見られますか?」と尋ねたところ、「南山寺のあたりです。中学校の前からバスが毎時1本出ていますので、それに乗ってください」と教えて頂いており、そちらへ行ってみることにしました。

バスの時間まで少し時間があったのでもうしばらく付近を散策。農協の裏手にはちょっとした展示スペースがあり、お茶の製造過程などが紹介されています。

奥には試飲のできる売店があり、実際に飲ませて頂きました。比較的上の等級で包種茶としてはやや高めのNT$500/150gでしたが、これは美味しかったですね。

さらに川の対岸へ行ってみると謎の石雕公園(石像公園)がありました。B級臭がプンプンするこの施設、折角なので入ってみましたが…

やはりなんというか、

微妙な感じでございました。

さて、時間になったところでバスに乗ります。が、このバスが曲者でした。停留所に時刻は貼ってあるのですが、古いのか正しくありません。2019年5月現在、毎時0分に山の上を発車し、到着してそのまま折り返すダイヤになっています。そのため時刻にブレがあり、中学校前は毎時15~20分頃に発車していました。

15分少々の乗車で終点南山寺に到着。バスを降りると目の前にいきなり鎮座している「茶」の碑。

バス停付近には売店や簡単な食事のできる店があり、ハイキング客などでそこそこ賑わっています。

到着直前に茶畑が見えたのでバスの来た方向へ歩いていくとありました!



満足。

山を降りて再びグルメに戻ります。当初茶葉入りチャーハンを食べようと思ったのですがなかなか見つからず、ほとんどの店が茶の実を絞った茶油を使った麵線を出しており、観光パンフレットでも紹介されていたのでそちらへ変更しました。
入ることにしたのは泰源茶莊さん。

座るとまず水出し包種茶が出てきます。これは嬉しいサービスですね。

そしてこれが茶油麵線。茶油と言っても茶の香りはしませんが、独特のうまみがあって美味しいですね。

そして最後に茶葉を買いに行くことにしました。前に書いた通り街のほとんどが茶葉店なわけですが、その中から選んだのは坪林茶莊さん。もちろん生産直売です。

席に座ると色々なお茶を次々と試飲させてくれました。こちらでは包種茶・緑茶・紅茶を生産されていて、さらに同じ包種茶や緑茶でも複数の品種があるとのこと。

結局3種類ほど飲ませて頂いたのですが、一番印象的だったのが雀舌という緑茶。茶葉が舞うのよ!と透明な茶器で淹れてくださったのですが、本当に綺麗でした。茶葉自体もとてもいい緑色です。

ただ淹れる前にあなたの身体が受け付けるかしら?と意味深なことを言われました。まあ、でもこんなに綺麗なお茶なのだからさぞかし美味しいのだろう、と期待して飲んてみたところ…とてもキビシイ味!なんと言うか、とても身体に良さそうな感じでした。こんな味の緑茶があるなんて驚きです。
さすがにこれは買えなかったのでその後に試飲した比較的無難な味の緑茶を購入して坪林を後にしました。

午後からの半日コースでしたが目的も果たし、たっぷり楽しむことができました。ただ遊歩道や博物館まで回る時間はありませんでしたので、できれば午前中から来たほうが良かったかなと思いました。