台南水道は台南市上山區にある古跡です。各地にある日本統治時代に建設された水道施設の一つで、比較的規模の大きなものです。

施設は「水源地區」「淨水池區」に分かれており、お互い1kmほど離れています。それぞれ内部も見学可能ですが、今回は「淨水池區」は外観のみ、「水源地區」は内部も見学しました。

まずは「淨水池區」から。入口からは長い階段を上る必要があり、神社の参道のようです。

入口の扉。

現在は蝙蝠の住処となっており、繁殖期は保護のため見学が中止されます。ここまではいつでも見学でき、内部は公開時期に事前申し込みが必要です。

続いて水源地區へ。こちらは事前に申し込んでおいたので中へ入ることができました。雲林縣北港にある水道施設と同様で広い敷地の中にいくつかの施設が点在しています。

内部へ。ここは送水のため加圧する設備がある建物。

複雑な構造をした機械があちこちに取り付けられています。

設計にはイギリス人技師が関わっており、大変美しい建物です。


こちらはろ過施設のある建物。タンクが整然と並ぶ様は建物と相まってため息の出る美しさ。

当時から残るろ過設備。完成から100年近く経つというのにどの設備もよくこれだけ綺麗に残っているものです。

こちらはポンプ室。


外へ出てみました。やはりイギリス人設計らしいレンガ造りの建物。

破れた窓から覗く外の景色。

最後に外をぶらぶら。



一見の価値はある施設ですが、いつでも見られるわけではないので事前に確認と予約は必須です。

(台南水道見学予約)
https://culture.tainan.gov.tw/historic/aqueduc_visit/index.php?m2=241

台南水道淨水池區
臺南市山上區新莊里新庄59之18號

台南水道水源區
臺南市山上區山上里16號

それぞれ善化駅から綠11路バス水源地下車徒歩7分。本数が少ないので注意。