台湾は南北方向に険しい中央山脈があり、東西方向の往来は極めて不便です。その中央山脈を越えて東西をダイレクトに結ぶ道は3本ありますが、2020年4月現在まともに通行できるのは北部横貫公路のみ。

中部横貫公路は1999年の地震で一部区間が寸断、現在は仮修復で一般車両通行不可。南部横貫公路は2009年の台風でやはり一部区間が寸断していましたが、そのうち梅山口-天池間が今年から復活し、一般車両の条件付き通行が認められるようになったので行ってきました。

まずは起点となる梅山口まで向かいます。高雄市街から梅山口のビジターセンターまで2時間強の道のり。

その先に車列ができています。この先のチェックポイントで1台ずつチェックを受け規制区間へ入ります。
通行条件は8:00~13:00の間に入り、15:00までに戻ってくること。チェックはナンバー登録と乗車人員の確認で証明書の提示などは必要ありません。

道は綺麗に修復されていて思いの外走りやすいです。ただし車を止められるスペースはあまりなく(駐停車禁止区間も多い)、行程もやや押していたので途中は停車せずに走り抜けました。
特にこれは!という箇所はなく、普通に山道を走る感じです。

だいたい45分ほどで天池に到着、したのですがそれからが大変でした。というのも駐車場がないのです。
止められるのは路肩に設けられた駐車スペースのみ。まずは行き止まりまで走り、Uターン

そして路肩の車列を丹念に見ながら戻り、運良く空きスペースを見つけたらすかさず駐車します。タイミングが悪いと遥か下から延々歩いてくることになりますが、我々は600m地点で駐車することができました。

そしてやってきました天池(標高2280m)。南部横貫公路の中間地点で、かつては台南・台東からのバス接続点でした。

長春祠へ向かう階段と記念碑。

かつて当時辛うじて残っていた台東からのバスで訪れたことがあり、なんとなく覚えています。

長春祠へ上がってきました。


ここがいかに険しい山中であるかがわかります。

さらに奥の歩道へ進み天池へ

これが地名になっている天池。バスで来たときは見に来なかったので心残りになっていたのですが、まあ何というか普通の池ですね。

他に行けるところはないので引き返し、高雄方面へ帰ることにします。
ここから先は台東方面は引き続き封鎖が続いており、復旧時期は未定。開通したら是非また全線通しで走りに来たいと思います。