台鐵の小駅を訪ねるシリーズ、今回は縦貫線の後壁駅です。

後壁は台南市(旧台南縣)の最北端に位置する駅で後壁區の代表駅ですが、後壁自体が小さな町なので駅も小駅と呼ぶにふさわしい規模となっています。

いつもの區間車で到着。瓦屋根のホーム上屋が気になりますが、色々調べてもこちらに言及した記述は見つからず、単にそういうデザインということのよう。

反対側のホームと駅舎。上屋でちょっと見づらいですが、この駅舎がポイント

配線は2面3線で南行きのみ待避線の設備があります。

駅舎のところまで来ました。ご覧の通り木造で、日本統治時代最末期の1943年に建てられました。

改札を出て振り返り

出札

待合室


駅舎は古蹟指定されており、これからも大切に保存されていくようです。

駅前は広々としたロータリーで、右手にバスのりばがあります。
後壁はかつて關子嶺温泉へ行く際の下車駅でした。その後その役目は隣の主要駅新營に移りましたが近年高鐵発の便が当駅を経由するようになり、温泉アクセス駅としての機能が復活しています。

駅正面の通り。広い道の両側に若干のドリンクスタンドと小吃店がありました。

同じ並びにあるこの建物は区役所

主要な場所には案内看板が設置されています

市場がありましたが、残念ながら既に廃止されてしまった様子

今度は線路に沿って南の方へ行くと大きな池のある立派な邸宅が見えてきました

不動産などで財を成した黃家のお屋敷(後壁黃家古厝)です。本来は見学可能なのですが残念ながら訪問時は改修中で受付を中止しており、入口から中を覗くに留まりました。

ひたすら真っ直ぐ続く道。この先は白河、そして關子嶺温泉方面へと通じています。

この他少々距離があるため行けませんでしたが、駅から3kmほどの地点に有名観光地菁寮老街があります。
もし駅前にレンタサイクルが設置されたら便利そうです。